占い師と自分のどちらを信じる?


物語は第4ステージへ進みます。

 

現状のがないとは呼べない

 

チン!

こちら、お釣りです。ありがとうございました。

~ごちそうさまでした~

聡美

「あー、おなかいっぱい!美味しかったね。」

桃子

「うん。ねえ、まだ早いから、ちょっとお散歩して帰らない?」

聡美

「そうね、静かで気持ち良い夜だもんね。食べて運動、健康第一!」


桃子

「さっきの話、ちょっと難しかったよね?」

聡美

「あたし、やっぱり向いてないのかも、って思ったよ。」

桃子

「ごめんね、私の説明が分かりにくかったのよ。でも、こう考えて。自分にないモノは、引き寄せられないから、まず、現状のアルを見つけるって言ったよね。?」

聡美

「うん。そこからすでに、わからん。」

桃子

「聡美、これって、引き寄せの1番の基本と同じなのよ。」

聡美

「えーと、良い気分でいる?」

桃子

「そう。良い気分が良い気分の事を引き寄せる、磁石みたいなもの。を呼ぶで説明したよね。それと一緒で、まず現状のがないとは呼べないのよ。だから、現状のアルを探そうって事。」

聡美

「あ、なんだ、そういうことね。おバカなあたしも、ガッテン、ガッテン!(笑)」

「じゃ、お金もそうなの?」

桃子

「そう。お金が欲しいなら、現状にお金がないと、お金を呼べないよね。でも現状にお金はないのに、アルとは思えない。」

「で、良い気分なら、自分で何とか良い気分を創れる気がするよね、目に見えないモノだし。でも、お金は目に見えるから思えないのよ。」

聡美

「なるほどねー、めちゃ分かってきたよ。あ、でも、さっきのバッグは目に見えるのにアルって思えたなぁ。。なんでや?」

桃子

「たまに、変な関西弁使うね、聡美。(笑)」

「バッグは、目に見えるから、アルって思えたのは当たり前よね?」

聡美

「あ、そうか。ん?お金も目に見えるよ、なんでや?」

桃子

「そこなのよね~、このお金トリックのポイントは。」

「質問!バッグになくて、お金にアルもの、なーんだ?」

聡美

「いきなり、なぞなぞ??えーっと、透かし!!」

桃子

「正解!(笑)」

「うそよ。ある意味当たってるけど(笑)。正解は、単位、数量よ。もちろん、バッグにも数量はあるけど、同じバッグ100個欲しいなんて思わないよね。」

「1万円札は100枚でも1000枚でも欲しいよね。逆に4枚や5枚ならアルとは思えない。すぐ無くなっちゃうし。だから、現状のお金をアルって思えないのよ。」

聡美

「あ、目から落とした、探して!!」

桃子

「コンタクトね、夜道じゃ探しにくいね。」

聡美

「違うわよ、目から鱗が落ちたわ(笑)。」

桃子

「もー、聡美ったら。」

聡美

「ごめん、ジョークよ。でも、ホントに腑に落ちたって言うの?染みるように分かったわ。」

「さっきは全くイメージできなかったのよ。でも、今は、あたしの持ってるお金は、少ない枚数だけど、アルって感覚はつかめたと思う。この、お金はアルって気持ちが、お金を呼んでくれるのね。」

桃子

「良かった、イメージをつかんでくれて。特にお金って人それぞれ持ってる概念が違うから、難しいのよね。」

「あと、ホントはね、お金が欲しいって、正確な望みではないのよ。」

聡美

「ねえ、せっかく感覚をつかんだのに、また、あたしを奈落に突き落とす気?桃子って、たまに悪魔がでるよね。」

桃子

「あ、ゴメンね。1度にいろいろ伝え過ぎよね。混乱しちゃうね。」

聡美

「大混乱よ!コンランショップよ(笑)!でも、正確な望みじゃないって、気になるなぁ。やっぱ、教えて。」


桃子

「簡単に言うと、お金自体が欲しいんじゃなくて、そのお金を使って、何かを買いたいか、何かを体験したいから、お金が欲しいのよ。だから、その何かが本当の望みなの。」

聡美

「鱗が落ちすぎて、ドライアイよ、あたし(笑)。」

「そういう事か、なるほど。じゃ、あたしが日頃、お金が欲しいって思ってるのは、うわべの望みで、ホントのあたしは、何かを求めてるから、お金が欲しいんだ。」

桃子

「そういうことなのよ。お金の話は、もっと上のステージの話で、まだあるんだけど、今日はここまでにしましょう。」

「ちょっと脱線しちゃったから、第4ステージ進んでないわね。でも、思いのほか聡美が理解してくれて嬉しかったわ。」

聡美

「第4ステージも進めたいけど、今日の話、あたしは凄く勉強になったし、楽しかったよ。桃子、ありがとう。」

桃子

「こちらこそ。じゃ、もう遅くなったから帰りましょ。続きは、また今度ね。」

聡美

「うん。難しかったから復習する。ちゃんと理解したら連絡すんね。ありがとう。」

桃子

「ありがとう、おやすみなさい。」

 

 

霊感占い師が真実を明かしたら?

 

 

ガラガラガラ~ ペッ!

さ、歯も磨いたし、寝るとするか。

今日の話は難しかったなぁ。あたしの頭でついていけるのかねぇ。ま、最後のほうは理解できたけどね。

ま、あわてずゆっくり身につけていこう。なんたって、あたしには師匠が2人もついてるしね。大船に乗ったつもりで楽しもう。ふぁ~あ、頭使ったら睡魔が。。

そして翌日、いつもの営業部。

珍しく、ありさが聡美に話しかけてきた。

 


ありさ

「センパーイ、占いとか興味あります?」

聡美

「え?何よ、やぶからぼうに。いったいどうしたの?」

ありさ

「私、昨日、友達に紹介された、めちゃくちゃ当たるって評判の占い師のところに行ってきたんです。そしたら、その占い師、あたしが椅子に座るなり、ピタッて私の過去を当てたんです。」

聡美

「マジで?椅子に座ってすぐ?何にも聞かずに?」

ありさ

「そーなんです。私もビックリしました。過去をズバッと当てられたら、その人の占い全部信じちゃいますよねー。」

聡美

「うん。そんなの初めて聞いたわ。凄い、当たりそう。。でも、なんで、あたしにその話を?」

ありさ

「前に、センパイがスッ~ゴ~イ占い好きだって、聞いたことがあって。」

「それに、最近、センパイ変わりましたよね~?なんか優しくなったって言うか~、話しやすくなったって言うか~」

聡美

「え、そう?そうかなぁ。でも、ありがとう。そこ紹介してくれるの?」

ありさ

「もちろんです。その占い師に先輩の事、話しておきました。」

聡美

「え、そうなの?ありがとう。」

「ねえ、ありさ、なんであたしにそんなに親切なの?」

ありさ

「そんな、親切だなんて。ただ、なんとなくでーす。」

聡美

「そう。あたしもなんとなく嬉しいわ。」

「じゃ、今日の仕事終わりで行ってみようかな。予約はどうすればいいの?」

ありさ

「そうくると思って、昨日、その場で予約してあります。コレ、地図と連絡先です。」

聡美

「えっ?あんた、やるねぇ~。あたしの行動を見抜いたの?」

ありさ

「センパーイ、長い付き合いですよ~(笑)、なんて。」

「実は、その占い師さんに先輩のことを少し話しただけで、先輩は必ず今日来るって予言したんです。スゴイでしょ。」

聡美

「それは、スゴイわ。本物かも。じゃ、今日行ってみるね。ありさ、本当にありがとう。」

ありさ

「そんなー。後輩として当然の事です。センパイ楽しんできてください。」

むむむ。。凄い占い師みたいだなぁ。あたしが今日行くって事を見抜くとは。今まで数え切れないほどの占い師に見てもらったけど、最強かも。

それにしても、ありさ。なんか別人みたいだわ。あんな風な子じゃなかったよ。あたしの言うことなんか聞かないし、個人的に話かけてきた事なんて、今まで1度もなかったのに。
これ、あたしと言う大元が変わったから、鏡である、ありさが変わったって事?確かに課長との関係も良くなってきたし、ありさまで。。なんか、居心地の良い職場になってきたわぁ。

とにかく、この占い師、早く観て貰いたいなぁ。楽しみで、ワクワクするよ。

仕事が終わり、足早に占い師のところへ急ぐ、聡美。

 


聡美

「すみません。予約してあります小林ですが。。」


占い師

「お待ちしておりました。どうぞ。」

「あ、話さないで下さい。今、あなたの霊魂と繋がりますので。」

・・・・・

・・・・・

「終わりました。まずはあなたの過去をあなたの霊魂に伺いました。」

聡美

「え、いきなりですか?もうわかったんですか?」

占い師

「はい。私のやり方は、単なる占いではありません。その方の霊魂と繋がり、その方の過去、この世に生まれた使命、この先の運命、すべて教えてもらうことが出来るのです。」

聡美

「じゃ、生年月日や名前や血液型とか必要ないと。。」

占い師

「無論、必要ありません。では、お聞きになりますか?」

「この段階で、怖くなって結果を聞くことを拒むお客様もいらっしゃいますので、念の為。」

聡美

「確かに、結果を聞くのが怖い気もしますが、でも、お願いします。」


占い師

「わかりました。では、まず、あなたの過去からお話します。あなたは、幼少のころから、可もなく不可もなく、大きな出来事もなく成長し、今の会社に就職しました。まずまず仕事は出来るのですが、仕事に情熱をかける事もなく、これといった趣味もなく、平凡な毎日ですが、ある程度満足していました。」

「過去、何度かは恋愛を経験しましたが、結婚には至らず現在独身です。結婚願望は強いのですが、なかなか恋をすることが出来ないまま、最近焦りを感じてます。」

聡美

「す、すごい。。凄すぎて、めまいがしそう。。」

占い師

「あなたの霊魂に伺ったのですから、当然の結果です。もっと詳細もお伝えできますが、いかがいたしますか?」

聡美

「あ、でも、自分の過去ですから大丈夫です。それより、こんなに当たるなら、あたしの将来を知りたいんです。お願いできますか。」


占い師

「承知しました。ただ、先ほどもお伺いいたしましたが、この段階で怖くなられるお客様は多く、未来の事は聞かずに帰られる方も多いです。」

「私は、ただ霊魂からの言霊をそのまま伝えるだけです。それがどんな悪い結果であっても、躊躇なくお伝えします。」

聡美

「むむ。。信憑性あるなぁ。凄く怖いよぉ。どうしよう。うーん、お願いします!」

占い師

「それでは、取り掛かります。」

・・・・・

・・・・・

「終わりました。」

「本当に、あなたの未来に起こる事、聞く覚悟はあるんですね?」

聡美

「覚悟か。。あーでも、あたし、やっぱり自分の将来が心配なんです。聞かせてください。」


占い師

「わかりました。あなたの未来をお伝えします。」

「あなたには夢がありますが、すべて叶いません。このままの職場で、延々と同じ生活を繰り返し、大金を手にする事もなく、また、熱烈な恋に落ちる相手も現れません。ただ、大きな怪我や病気などなく、健康は維持されます。そして、定年退職となり、年金での生活、79歳でその生涯を終えるでしょう。」

聡美

「・・・・・」

占い師

「ご自分の想像と違う結果の場合、大変落ち込むお客様も大勢いらっしゃいますが、これが事実ですので、受け止めてください。」

聡美

「・・・・・」

占い師

「こちらが、本日の料金となります。ありがとうございました。」

聡美

「・・・・・」

日や方角などに善悪はない

 

 

ポン ポン

えりが、ボーっとしてる聡美の肩をたたいた。

えり

「ちょっと、聡美、あんた大丈夫?」

聡美

「えっ?あれ?ここどこ?」

えり

「は?何言ってんの?会社に決まってるでしょ、どうしたの?」

聡美

「会社?あ、そうか、占い師のところに行ってたんだ。それからの記憶が。。」

えり

「ちょっと、とにかく、しっかりしてよ。」

あたし、占いの結果を聞いてからの記憶が一切ないわ。でも、今、出社してると言うことは、あたし無意識で家に帰って、寝て、会社にきたんだ。
あー、だんだん思い出してきた。そうだ、あたしの夢はすべて叶わないって言われたんだ。ただこの単調な生活を続けて、定年を迎え、年金生活。で、79歳で死ぬんだったな。なんだ、この虚無感。。なーんにもする気が起きないや。

ありさ

「センパーイ、昨日はどうでした?ビックリするぐらい、当たったんじゃないですか?」

聡美

「あ、ありさ。ど、どうも、ありがとね。うん、凄い占い師さんね。」

ありさ

「でしょう!私、過去をピタッて当てられた上に、最高に素敵な未来をズバリ言われて、天にも舞う気持ちになりましたー。あれから毎日が楽しくって。センパイもきっと素敵な未来を言われたんでしょ?」

聡美

「う、うん。そ、そうね。さ、最高の未来を告げられたわ。ありがとね。」

ありさ

「良かった!あの占い師、きっと良い事しか言わないみたいです。誰もがハッピーになって帰って来るって評判ですから。それでセンパイに紹介したんです。ホント良かった。」

どう言うこと?あたし、どん底になって帰って来た、って言うか、帰って来たことも記憶にないよ。誰もがハッピー?冗談じゃないよ、人生で1番最低の気分よ。なんなのよ、いったい!あたしが何したって言うのよ。
なにが引き寄せよ!あたしが、あの占い師を引き寄せたって言うの?あの未来のお告げを引き寄せたって言うの?舐めんじゃないよ!あたしは、あんなの望むわけないだろ。やっぱ、引き寄せの法則なんてインチキだったんだ。何の為にここまで頑張ってきたの?すべて無駄。あー、ちきしょう!桃子のバカ!人生なんてくだらない。もー、死にたい気分よ。

絶えられなくなった聡美は、トイレの洗面台でつぶやいた。

聡美

「あたし、もう、死にたい。。」

・・・

「なんか言ったかい?」

聡美

「あ、おばさん。」

おばさん

「泣いてるんだね、あたしの胸でお泣き。」

聡美

「おばさーん。あたし、死にたいんです。」

おばさん

「おやおや、なんかあったんだね。気が済むまで泣いていいよ。」

聡美

「おばさん、ありがとう。」

おばさん

「深刻そうだね。今日、仕事が終わったら、おばさんと甘いものでも食べないかい?」

聡美

「ありがとう。お願いします。」


午後5時

聡美

「おばさん、お待たせしました。」

おばさん

「お仕事、おつかれさま。さあ、あたしの知ってる甘味処へ行きましょう。美味しいわよ。」


店員

「いらっしゃいませ。何にいたしましょう?」

おばさん

「クリームあんみつを2つくださいな。」

店員

「おまちください。」

おばさん

「ここのクリームあんみつ美味しいのよ!」

「さ、小林さん、何があったのか聞かせてくれる?」

聡美

「はい、聞いてください。昨日、観月さんに紹介された占い師のところに行ったんです。」

おばさん

「観月さんと仲良くなったんだねぇ、良い事。」

聡美

「はい。それが、スゴイ占い師で、座っただけで、あたしの過去をズバリ当てたんです。」

おばさん

「ほう、座っただけでねー、それは凄いね。」

聡美

「そうなんです。それで、次に未来を観てもらったんですが。。もう最悪な事を言われて。」

おばさん

「ああ。それで激しく落ち込んでいたんだねぇ。」

聡美

「はい。それも、あたしの未来は、何の変わり映えもなく、単調に過ぎ去り、大金も、彼も出来ないまま定年を迎え、年金暮らしで79歳で死んじゃうらしいんです。あたし、このまま、何の楽しみもなく死んじゃうんだったら、いっそ、このまま死んだほうがマシだと思って。」

おばさん

「かわいそうに。そんなこと言われたら、そりゃ苦しむよねぇ。」

聡美

「それに、観月さんによると、その占い師、よく当たるだけでなく、良い事しか言わないって評判らしいんです。それで、彼女は、あたしに紹介してくれたんです。その占い師から、最悪なことを告げられたのが、またショックで。。」

おばさん

「おやまあ。それは辛いねぇ。」


店員

「おまたせしました。」


おばさん

「あ、きたきた。とにかく、まずは食べましょう。ここのあんみつ、本当に美味しいのよ。」

聡美

「はい。。なんだか食欲がなくて。。」

おばさん

「一口食べてごらん?美味しいからさ。」

聡美

「はい。あ、美味しい!」

おばさん

「良かった。さ、それじゃあ、ちょっと、おばさんが思ったことがあるから、言ってもいいかい?」

聡美

「はい。今のあたしには、おばさんしか頼る人いないんです。あたし、どうしたら良いか教えてください。」

おばさん

「昔の偉いお坊さんが言ったの。」

『如来の法の中に吉日良辰をえらぶことなし』

「これは、日や方角などに善悪はない、言ってるのよ。」

聡美

「え?だって、大安とか仏滅とか、日の良い悪いですし、思いっきり仏教の言葉ですよね?なのに、信じるなって、どう言うことですか?」

おばさん

「あ、大安、仏滅は六曜ね。あれは、中国から入ってきたもの。仏教とは全く関係ないのよ。」

聡美

「あ、そうなんですか。仏って字が入ってるから、てっきり仏教かと。」

おばさん

「もっと分かりやすくに言うと、仏教は、手相、星占い、姓名判断、タタリ、クジなどは、信じるなって言ってるのよ。」

聡美

「え?思ってたのと反対ですね。占いとか、姓名判断とかタタリとか。絶対、宗教が絡んでいるのかと思い込んでました。」

おばさん

「そう思うよね。でも真逆なのよ。だから、私から見たら、小林さんが占いのお告げを信じて、死ぬほど落ち込んでいる事が、不思議でしょうがないのよ。」

聡美

「そうか。。あたしは、よく当たる占い師のお告げだからって、思いっきり信じてただけなのか。おばさんから見たら、不思議な事に見える。」

おばさん

「さっきも言ったけど、昔の偉いお坊さんはね、日の良し悪しや、手相、星占い、姓名判断、タタリ、クジなど、すべて、迷信で、信じてはならない、頼ってはならない、って言ってるの。」

「それらを信じるから、迷う。すなわち、迷信ね。」

聡美

「お、まさしく、読んで字の如し。」

おばさん

「なにを信じようが、その人の自由さ。ただ、それを信じて、自分が死ぬほど落ち込む。それがその人にとって、最良の選択なんだろうかね?」

「私なら、占い師を信じるより、自分を信じるね。前にも言ったけど、自分のタネは自分が蒔くのよ。良いタネなら良い花が咲く。悪いタネならそれ相応。実に明快よ。」

聡美

「ですよね。あたしは、なんで占いを信じたんだろう?そうか、桃子やおばさんと知り合う前から占いに興味があって、ほぼ無意識に信じてたんですね。」

おばさん

「そうね、それは仕方ないわよ。だって、毎日、テレビやラジオ、新聞、雑誌でも占いコーナーは確実にあるし、ほとんどの人は何となく気にしてる。ましてや、小林さんは占いが大好きだったんでしょう?当然の結果よ。」

「だからといって、占いなどが、悪いとか信じるなとか、言ってるんじゃないよ。」

「私から見ると、占いとか信じてる人は、不安だからだと思うの。人生の荒波は容赦ないし、毎日楽しく生きてる人より、悩んで生きている人のほうが、はるかに多いと思う。だから、何かに頼りたい気持ちが、占いや迷信を信じてしまう。それはある意味、仕方のない事だと思うわ。」

聡美

「言われてみれば、その通りです。自分を信じるなんて考えもしなかった。それより何を信じていいのかが、分からなかった。親も教えてくれなかったし、学校でも習わなかった。ましては社会人になってからは、自分を守るのに必死で。気が付いたら、占いに頼ってました。」

おばさん

「なんだかさっきより、顔色が良くなってきたわね。」

聡美

「はい。おばさんの話を聞いて落ち着きました。冷静に考えると、なんであんなに、占い師のお告げを信じたのか。。でも、人の気持ちって不思議ですね。上がったり下がったり。」

おばさん

「にんげんだもの(笑)。」

 

 

それを体験しに生まれてきた

 

モグモグ

クリームあんみつを頬張りながら、疑問を口にする聡美。

聡美

「おばさんは、占いより自分を信じる、とか、どこで習ったんですか?」

おばさん

「50歳を迎える頃、ある人から教わったのよ。私もそれまでは、小林さんと一緒。目の前の出来事に一喜一憂してたわ。今思えば、それはそれで良い思い出ね。」

聡美

「そうなんですか。おばさんでも、そんな頃があったんですね。」

おばさん

「もちろん。だって、それを体験しに生まれてきたのよ。」

聡美

「え、体験ってなんですか?」

おばさん

「あ、いいのよ、その話は。それより美味しかったでしょ、あんみつ。」

聡美

「はい、すごく美味しかったです。」

「あ、おばさん、甘いもの食べた後だけど、この後時間ありますか?もし良かったら、お酒でも飲みに行きませんか?」

おばさん

「あれ、小林さん飲める口?私はお酒大好きよ。行きましょうよ。」

聡美

「おばさん、あたしの友達も呼んでいいですか?おばさんの話をしたら、会いたがってたんです。」

おばさん

「あれま、こんなおばさんに?もちろん、人数が多いほうが楽しいわ。」

聡美

「よし、桃子にメールだ。」

聡美とおばさんは、近くの居酒屋に移動し、ビールで乾杯!

聡美

「おばさんと、こう言う風に飲むなんて初めてですね。カンパーイ!」

おばさん

「そうね。小林さん。誘ってくれてありがとう。乾杯!」

聡美

「おばさんがウチの会社のお掃除してくれて、もう何年ですか?」

おばさん

「そうね、かれこれ10年近くになるかしら。あっと言う間ね。」

聡美

「それまで何してたとか、おばさんの過去が気になっちゃいます。今から来る友達におばさんの話をしたら、その子、おばさんの事、只者では無い、なんて言ってました(笑)。あたしも、そう思ってます(笑)。」

おばさん

「あらいやだ。私は、ただのお掃除おばさんよ。面白いこと言う人たちだねぇ。」

聡美

「いえ、あたしへの的確なアドバイスを思えば、当然の考えです。」

「おばさん、以前は何をやられてたんですか?家族とか居るんですか?あ、答えたくないなら大丈夫なんですが、すごく気になって。あと、仏教のことも。」

おばさん

「いいのよ、別に隠す必要はないんだし。どこから話そうかしら。長く生きてるからねぇ。」

「子供たちは、家族を持ってバラバラに暮らしてる。主人とは15年前に離婚してるし。今は、気楽な独り暮らし。」

聡美

「今は、お1人なんですね、あたしと一緒だ。で、おばさんのお仕事が気になります。」

おばさん

「そうねー。私、学校を卒業してから、アパレルメーカーに就職したの。思えばそれからずっとアパレル業界ね。」

聡美

「え?おばさんがアパレル業界?なんかイメージ違いますね。あ、ごめんなさい。」

おばさん

「いいのよ。私も、今思えば、本当にあった事なのかって、ちょっと不思議な感じよ。」

聡美

「本当にあった事って、何があったんですか?」

おばさん

「20471120ってブランド知ってる? 」

聡美

「もちろんです。あたしぐらいの年齢の女性なら、誰でも知ってますよ。それが?」

おばさん

「アレね、私が創ったブランドなのよ。」

聡美

「え?え?どう言うことですか??」

おばさん

「実はね。。」


おばさんが話し出そうとした時、桃子が店にやってきたのでした。

桃子

「遅くなって、ゴメンね。」

聡美

「あ、桃子。ごめんね、あたしこそ急に呼び出して。」

「こちらが、噂のおばさまよ(笑)。」

桃子

「こんばんは、はじめまして。桃子と申します。」

おばさん

「はじめまして。私は、まさこ。でも、おばさんって呼んでね。」

聡美

「まあ、まあ、固い挨拶はそれぐらいで。」

「あたしの師匠が2人揃ったと言うことで、とりあえず乾杯しましょ。カンパーイ!!」

おばさん 桃子

「乾杯!!」

 

とにかく、自分を愛して、自分を信じる

 

ピンポーン

注文を取に来てくれた店員さんに、聡美が一言。

聡美

「生3つ、おかわり、お願いします。」


聡美

「桃子、聞いて。あたし昨日、めちゃ当たる占い師のところに行って、めちゃ最悪な未来を告げられたの。。」

桃子

「あ、その先は言わないでいいよ。どうせ、めっちゃ落ち込んで、死にたいとかなんとか。でしょ?」

おばさん

「さすが、桃子さんね。占い師より当たってるわよ(笑)。トイレで本気泣きだったもんね、小林さん?」

聡美

「え、なんですか、この雰囲気。あたし、いじられキャラ?」

桃子

「違うわよ、愛されキャラよ(笑)。」

おばさん

「そうよ、私は小林さん大好きよ、アップダウンが激しいけど(笑)。」

聡美

「なんだか、師匠どうしが結託してる。ま、いいか。それで、さっき、おばさんに甘味処で話を聞いてもらってたの。。」

桃子

「あ、その先は言わなくていいよ。おばさまの一言で聡美は救われた。で、今に至る。」

おばさん

「お見事、桃子さん。占い師になれば(笑)。」

聡美

「はい、はい、どうせあたしは、見透かされてますよ。薄っぺらい人間ですよ。」

桃子

「ゴメン、聡美。冗談よ。」

聡美

「桃子って、ちょいちょい悪魔よね。ま、いいか。それでね、おばさんに迷信の話をしてもらったの。」

桃子

「迷信?」

聡美

「そう、迷信。えっと、なんだっけ?」

おばさん

「日の良し悪しや、手相、星占い、姓名判断、タタリ、クジなど、すべて、迷信で、信じてはならない、頼ってはならない、って、昔の偉いお坊さんが言ったの。」

「それらを信じるから、迷う。すなわち、迷信ね。」

「だからといって、占いなどが、悪いとか信じるなとか、言ってるんじゃないよ。」

桃子

「さすが、おばさま。的確な助言ですね。お釈迦様の教えですね。」

おばさん

「そうです。もちろん、小林さんが落ち込む気持ちは、凄く分かるよ。」

「ただね、私は、占いより自分を信じたほうが、心がぶれない生き方が出来るんじゃないかな、って、提案してみたのよ。私はそうしてるからね。」

桃子

「素晴らしいです。自分を信じる事。本当に大切な事だと思います。」

「私、引き寄せの法則って教えに出会って、実践しています。聡美にも少しづつ伝えているんですが、仏教と近い部分をよく感じます。もちろん、私は仏教をかじったレベルですが。」

「とにかく、自分を愛して、自分を信じる事が大切ですね。聡美に伝えたっけ?」

聡美

「えーと、どうだっけ?でも、今回の件で良く分かった。分かる事は分かったが、実際に、自分を信じるって、あたしは理解できてないかなぁ。」

おばさん

「そうね、今はそれでいいのよ。桃子さんに教わって、生き方を練習していけば、徐々に自分を信じる事が出来るようになってくると思うわ。心配しなくていいんだよ。」

聡美

「はい、練習あるのみ!すみませーん、生3つくださ~い!」


桃子

「死ぬほど落ち込んでたのが、ウソみたいね(笑)。」

聡美

「はい、はい、あたしゃ、やっぱり、いじられキャラね。」

桃子

「あ、ついうっかり、ゴメン(笑)。」

「おばさま、今、私が聡美に伝えてる教えなんですが。ちょっと、私自身、伝え方が分からないんです。少し教えてもらっていいですか?」

おばさん

「どんなことを伝えたいの?」

桃子

「引き寄せの法則で、願望を達成するには、【自分にないモノは引き寄せられない】と言うのが、あるのですが、これを聡美に伝えるのが難しくって。」

聡美

「ゴメンね。あたしがおバカだから(笑)。」

おばさん

「その法則の事は分からないけど、桃子さんが言ってる意味は何となく分かる。知ってると思うけど、仏教の基本の教えに、【因果の道理】と言うのがあって、【いつでもどこでも、蒔いた種に応じた花しか咲かない】と言う、普遍の教えがあるの。」

聡美

「さっき教えてもらったやつですね。自分のタネは自分が蒔く、良いタネなら良い花が咲く、悪いタネならそれ相応、でしたよね?」

「それと、自分にないモノは引き寄せられないと、どう言う関係があるんですか?」

おばさん

「良い種を蒔いて、良い花を咲かせたい、よね?でも、そもそも、良い種を持っていないと、蒔くことすらできない。それと同じ意味だと思うのよ。」

「だから、どんなに小さいな種でもいいから、持たない限り蒔けないってこと。」

「自分の周りで、その小さな種を見つければいいと思うの。」

桃子

「おばさま、凄いです。私も納得です。その小さな種を日々の生活や考えから、見つけて蒔けば、小さな種からでも大きな花が咲く!ですね。」

聡美

「桃子、ずるい(笑)!あたしも分かったわよ。」

「今のって、仏教の教えと、引き寄せの法則の合体バージョンですね(笑)。」

おばさん

「あらそうね。今で言う、コラボレーションかしら(笑)?」

聡美

「おばさんから横文字。ビックリ(笑)!」

桃子

「おばさまのお陰で、聡美が分かってくれて良かった。おばさま、ありがとうございます。」

聡美

「ありがとうございます。」

おばさん

「いいのよ。私も久しぶりに、若い人とお酒が飲めて楽しいわ。ありがとう。」

聡美

「おばさん、、あたし達、もう若くないですよ。」

おばさん

「何言ってんのよ、まだ50前でしょ?まだまだ子供よ。若いわよ。」

聡美

「そうですよね、人生50年の頃から、時代は進んでますものね~、あたし達、若いぞ(笑)!」

桃子

「聡美ったら、人生50年っていつの話(笑)?」

「それじゃ、おばさまもいらっしゃるので、第4ステージを進めない?」

聡美

「うん、でもね。。」

桃子

「どうしたの?都合悪いの?」

聡美

「桃子が来る前に、おばさんの昔の話を聞いてたの。それが、すっごく気になって。。先に聞きたいなぁって。。」

桃子

「聡美、そんなんじゃ、引き寄せは身に付かないわ!破門よ、破門!!」

聡美

「あ、ごめん、そうじゃなくって。。」

桃子

「冗談に決まってるでしょ。バカね(笑)。」

聡美

「桃子の鬼(笑)!!」

桃子

「おばさま、ぜひ私も聞きたいです。いいですか?」

おばさま

「たいした話じゃないけどね。」

 

直感で選んだことが運命

 

カチャ

1度外した眼鏡を再度掛け直した、おばさんは、ビールを一口飲んで話し出した。

おばさん

「小林さんが、私の昔の仕事が気になるって言うんでね。」

「桃子さん、20471120ってブランド知ってる?」


桃子

「はい、知ってますが。」

おばさん

「それね、私が昔、相方を支えて創ったブランドなの。そうね、もう20年以上前のことだけど。」

桃子

「え!おばさまが、あのブランドを?え?」

聡美

「そうなのよ、あたしもビックリしたわ。」

おばさん

「相方がデザイナーで、私がそれ以外を担当。彼女の才能が凄かったのよ。その才能に一目惚れだったわ。でも、才能を売る人が必要だったから、私が売り始めたの。」

「それまで勤めていた会社を辞めて、彼女の才能は開花する!って、信念だけ持ってのスタートだったの。今みたいにインターネットが無かった時代だから、一軒一軒のお洋服屋さんに売りに回るのよ。飛び込み営業ってやつ。最初は、相手にされず大変だったなぁ」

聡美

「そんな何もないところから始めたんですか?出資者とか、裏にお金持ちがついてるとかのイメージなんですけど、アパレルの世界って。」

桃子

「私もそう思ってました。あれぐらい有名になるブランドって、当然、大きな力をもった会社が、戦略を持って資金を投入し、市場をコントロールして回収するって。本当に何も無いところから始めたんですか?」

おばさん

「まったくの0円ではなかったわ。彼女がファッションコンテストで優勝して、その賞金だけが最初の資金ね。もちろん何千万円とかではないわよ。」

「ちっちゃな事務所を構えただけ。あとは、何もかもゼロ。とにもかくにも、服を売らないと、家賃も食費もままならない状態ね。」

聡美

「凄いですね。あたしには絶対ムリです、そんなギャンブルみたいな事。それも勝つ確率めちゃ低いじゃないですか?」

おばさん

「小林さんの言う通りよ。今考えたら、私だってやらないわ、そんな賭け(笑)。でも、感覚的には運命に引きずり込まれる感じかな。よく言うじゃない、根拠の無い自信って。アレの最強バージョンって感じ。絶対売れるって言う、直感に従ったの。でも、ホント、最初は売れなくて大変だったな(笑)。」

桃子

「直感に従うって、引き寄せの法則でも大切な教えです。」

おばさん

「あら、そう。うん、そうね、直感で選んだことが、運命だったのね。なんだかんだ苦労はしたけど、少しづつ売れるようになったし。それに、後になって聞いたんだけど、相方は、引き寄せの法則の事、知っていたみたいなの。」

桃子

「え、すごいですね。それじゃ、ゼロから引き寄せの法則を使って、成功を掴み取ったって事ですよね!!感動しちゃう!!すると、おばさまも引き寄せの法則をご存知だったんですか?」

おばさん

「引き寄せの法則は、今でも知らないわよ。昔の偉いお坊さんのお話は大好きだけど。」

聡美

「じゃ、おばさんは、引き寄せの法則を知らないで成功したんですね。それも、凄い。」

おばさん

「うーん、でも、引き寄せの法則を使って、いろいろな出来事を引き寄せたのは、彼女よ。私は、ただただ売れるって信念だけで頑張っていただけだから。」

桃子

「その売れるって信念の事を引き寄せの法則って言うんですよ、おばさま(笑)。」

おばさん

「あれま、そうかい?私は知らないうちに、引き寄せの法則を実践していたんだね。」

聡美

「おばさん、それ、知らぬが仏、ですね(笑)。」

桃子

「でも、ゼロからのスタートで、誰もが知るブランドに成長していくには、並大抵の引き寄せじゃなかったでしょうね?ミラクルの連続とか(笑)?」

おばさん

「さすが、桃子さん。その通りなの。今でも夢じゃないかって思うぐらい(笑)。次から次へと奇跡的なことが起こるので、私はいつも???だったの(笑)。まさしく、知らぬが仏だったから(笑)。」

聡美

「あたしの人生は平凡そのものなので、奇跡みたいな現実って、ピントこなくて。おばさん、奇跡的って、どんな感じなんですか?」

おばさん

「それは凄まじかったわ。現実じゃないみたいなの。でも、現実に起こってるでしょ。なんだかテレビか映画を観てるみたいな感覚ね。こうなったらいいなぁって、相方と思ってる事や話してる事が、ドンドン実現して行くの。ちょっと怖いぐらいだったな。」

聡美

「なんか、聞いてるだけでも、変な感覚ですね。まさしく夢の世界(笑)。夢みたいだけど、体験している人が目の前にいる。不思議じゃ。」

桃子

「私、今、興奮しています。他では聞けない引き寄せ体験ですね。おばさま、もっと詳しく教えてください。」


店員

「すみません、そろそろ閉店の時間です。お会計お願い致します。」
桃子

「あ、もうこんな時間。では、出ましょう。ご馳走様でした。」

 

 

引き寄せの旅

 

 

ガラガラー

お会計を済ませて店の外に出た、興奮気味の3人。

聡美

「おばさん、今日は楽しかったです。ありがとうございます。」

桃子

「私も初対面なのに馴れ馴れしくて、ごめんなさい。」

おばさん

「桃子さん、そんな、かしこまらないで(笑)。」

「小林さん、今日は誘ってくれて、ありがとう。」

聡美

「なんか、中途半端。もっと、おばさんの話が聞きたいです。このままじゃ眠れないね、あたしゃ。」

桃子

「そうだ!良い考えがあるの!」

おばさん

「桃子さん、なんだい?」

桃子

「私も聡美と一緒で、おばさまの話をもっと聞きたいんです。ですから、今週末、みんなで旅行に行きませんか?」

聡美

「桃子、あんた、大胆なこと言うね~。ってか、めちゃ素敵!旅行行きたい!温泉入りたい!」

桃子

「聡美、なんで、いきなり温泉なの(笑)?おばさま、どうですか?」

おばさん

「旅行なんて何年振りかしら?素敵な提案ありがとう、桃子さん。ぜひ行きたいわ。」

桃子

「じゃ、あたしが手配しておくね。聡美のリクエストの温泉でいいですか?おばさま。」

おばさん

「私はどこでもかまわないさ。旅行はね、どこへ行くかじゃないの、誰と行くかなの。」

聡美

「お、名言!さすが、おばさん、ニクイねー、コノー!」

桃子

「では、決まり!今週末の土日、1泊2日、温泉の旅。詳細は連絡するね。」


家に帰って湯船に浮かびながら、今日1日を振り返る、聡美。

なんだか、いろんな事があった1日だったなぁ。

夢遊病のように出社して、おばさんと甘味処行って話し聞いてもらって。

その後、居酒屋で桃子とおばさんを引き合わせた。あれ?これって、あたしが桃子の引き寄せを手伝ったのかな?桃子はおばさんと会いたがってたし。

いやいや、あたしが桃子とおばさんを会わせたかったんだから、あたしの引き寄せだ。ん?いったい今日は誰が誰を引き寄せたんだろう?

ま、なんでもいいか。とにかく、当たる占い師のお告げで落ち込んだが、おばさんのお坊さんパワーで復活した。あたしにとっては良い日だった。

とにかく、週末が楽しみだなぁ。なんたって、あたしの大好きな2人と旅行に行けるんだもの。これがワクワクの感情だな。うん、良い気分!

桃子のお陰で、なんだかんだで、あたし、引き寄せてるよ、良い事や良い気分を。しめしめ、なんかうまくいきそうだ。イヒヒ。。

 

翌日、いつものように出社した聡美。

田口課長

「小林~~~!!!」

聡美

「は、はいっ!!」

田口課長

「何度言ったら分かるんだ!数字が違う、数字が!!」

聡美

「え?あ、ホントだ。課長、すみません。あたしがミスばっかりで、課長に要らぬ心配をさせてしまって。。課長があたしの為に叱って頂いている事は、重々承知しています。以後、このようなミスが無きよう、気をつけます。大変申し訳ございませんでした。」


田口課長

「お、分かればいいんだ。ま、ミスは誰だってあるよ。今後は気をつけるように。」

聡美

「ありがとうございます。失礼します。」

えり

「ちょっと、あんた、どうしたの?聡美じゃないみたい。」

聡美

「そうかなぁ。あたしは思ったことを言っただけよ。なんか変?」

えり

「変、変、変よ~!なんか乗りうつったね、確実に。お祓いしてもらいな。」

聡美

「えりったら変なこと言わないで。さ、お仕事、お仕事。」

確かに、えりの言う通りかも。なんか変だわ、あたし。だって、課長に怒鳴られても、ぜんぜん動じなかったって言うか、腹も立たなかった。いつもなら、あたしばっかりっとか思ってたけど。なんでだろ?

わかった!あたし、良い気分だからだ。だって、週末の旅行の事考えてたら、課長の怒鳴り声なんか右から左よ。今もウキウキしてるし。やっぱり、桃子の言う通り、良い気分でいるって大切なんだなぁ。。


ブー)

あ、桃子からメールだ。

【聡美。昨日は、おばさまと会わせてもらって、ありがとね。本当に良い方ね。で、旅行の件、予約したよ。今度の土曜日、朝8時に小田急線新宿駅の改札に集合。温泉の場所は、箱根湯本にした。ロマンスカーの座席も押さえたから、時間厳守よ。おばさまのアドレス分からなかったから伝えてくれる?じゃ、土曜日ね。楽しみ♪】

さすが、桃子。テキパキとやるコト早いわ。尊敬しちゃうよ。出来る女の典型ね。あたしには無理。でも、いいんだ、あたしには、あたししか出来ないコトもあるし!って、なんかあったけ?ま、いいか、とにかく、おばさんに伝えよう。


聡美

「あ、いたいた、おばさん!昨日はありがとうございました。」

おばさん

「あら、小林さん。こちらこそ、昨日は楽しかったわ。ありがとう。」

聡美

「さっき、早速、桃子からメールが来て、旅行の予約全部とってくれました。今度の土曜日、朝8時に小田急線新宿駅改札に集合して、ロマンスカーで箱根です。」

おばさん

「桃子さん、素晴らしい行動力ね。箱根かぁ。懐かしいわぁ。あー楽しみ。」

聡美

「ホント、楽しみです。おばさん、聞いてください。さっき田口課長に怒鳴られたんですが、ぜんぜん腹も立たなくて、心から反省して謝れたんです。やっぱり良い気分でいると、自分が変わったみたいに思えますね。」

おばさん

「いいことね。また、小さな良い種を蒔いたわね、小林さん。」

聡美

「そうか、良い種を蒔いたんだ。旅行も楽しみだけど、あたし自身が楽しみになってきました。おばさん、ありがとうございます。」

おばさん

「私は何もしていないわよ。自分の人生は自分でしか、切り開けないからね。自信をもっていいのよ、小林さん。」

聡美

「おばさん、ありがとう!」

「では、土曜日8時に新宿駅です。それじゃ、おばさん、仕事に戻ります。」

おばさん

「お仕事、楽しんで。」

 

第4ステージのおさらい

 

在る 自分にないモノは引き寄せられない。

良い気分が良い気分の事を引き寄せる、磁石みたいなもの。を呼ぶと一緒で、まず現状のがないとは呼べない。だから、現状のアルを探そうって事。現状のアルを見つけて、感謝して良い気分になれば、アルアルを引き寄せる。ナイ、欠乏の感情からは、ナイが永遠に続くので、常にアルを意識しましょう。

 

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聡美と桃子の引き寄せ物語
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