謎のおばさん現る。「物事の良い面をみて、辛いときは自分接待!」


第1ステージをクリアした聡美は第2ステージへ。

それでは物語をすすめていきます。

 

結果には原因がある

 

ガバッ!!

突然起き上がった、聡美。

「あ、今日は日曜か。へへ、寝よ!」

また寝た。

昨日は朝帰りのままベッドへ直行し、夕方まで寝ていた、聡美。

そして、翌日、もう昼だと言うのに、まだ寝ている。。

 

グゥ~

「おなかすいた!」

やっと、ベッドから起き上がり、冷蔵庫を詮索。

昨日の残り物をチンして、食事に取り掛かる。

「いいなぁー、休日は。こうやって昼まで寝て、おなかすいたらゴハン食べる。お、ビールでも飲んじゃおうか!昼からビールもたまりませんなぁ~」

1人ご満悦の聡美。

そうだ、桃子に教えてもらったコト、復習しないとね。
えっと、何だっけ?

あ、磁石と鏡だ。今の現実が、あたしと言う磁石の鏡なんだよな。今の現実は、目の前のコレ。。狭くて汚い部屋と、残り物のゴハン。。ん?ん?あたしって、こんなことを望んでたのか?

ちがう、ちがう。あたしが望んだんじゃなく、考えたんだよね、思考した。たぶん、狭くて汚い部屋には住みたくないなぁ、って。きっとそうだ。
だから、気分が良くなる事を考えなきゃ。
あーでも、桃子んち、すげー広かったし、綺麗にしてたなぁ。あれ?桃子って何の仕事やってたっけ?確か、自宅でなんとかって言ってたなぁ。アレ、家賃高いだろうなぁ。桃子、儲けてるんだね、すごいなぁー。
それに引き換え、あたしゃどうだい。この有様さ。やっぱりあたしは、ダメな女ね~。そう、小さい頃からダメダメだって言われてたし。。
うわぁ!
ちょっと目を離した隙に、また昔の嫌なコトが浮かんできた。。こんな時は、どうしたら、良いんだっけ?えっと、えっと。。桃子、なんて言ってたっけ。。
わかった!!まだ教えてもらってないや!
しょうがないからテレビでも見るか。

こうして、ダラダラと聡美の休日は終わっていくのでした。

「チョキ!!あー、負けた。」
なにやってんだ、あたし。。でも、サザエさんが終わるとザワザワしてくるわねぇ心が。もう休みが終わるって。明日からまた仕事か。あの課長に、あの後輩。。胃が痛くなってきたわ。。こうやって、嫌な仕事行って、耐えて、休みが来て喜んで、サザエさん見て落ち込んで。。あたしの人生終わっていくのかなぁ。。
うわぁ!また、暗い未来を想像してたわ!
早く桃子につづき教えてもらわなきゃ。

 


そして、翌日。
重い足取りで出社した、聡美。

 

田口課長
「小林~~~!!!」

聡美
「は、はいっ!!」

なに?朝っぱらから~、あたし何やった?

田口課長
「バカヤロー!!
また数字が違う!!
やり直せ!!」

聡美
「すみません。。」

あらら、またやっちゃった。あ、残業ヤダなぁーって思いながらやってた資料だ。やっぱりダメねーあたし。数字が嫌いなのよね、子供のときから。OL向いてないよね~。でも、他に何やっていいかわかんないし。。あーヤダヤダ。

ありさ
「センパーイ、この見積書、どういう意味か教えてくださーい。」

聡美
「えっ!あんたそんなの自分で考えなさいよ!」

ありさ
「だって、課長が先輩に聞けって。」

聡美
「もう、しょうがないわね、そこ置いといて。」

もう、どいつもこいつも。。

あーーーもうダメ!!


絶えられなくなった聡美はトイレへと駆け込み、洗面台の鏡を見ながらつぶやいたのだった。

聡美
「あたしがなにしたって言うのよ!!神様のいじわる!!」

・・・
「なんか言ったかい?」

聡美
「え、だれ?」

・・・
「なんか言ってたろ」

聡美
「なんだ、おばさんじゃない、ビックリしたわー、神様が答えたのかと。。いたんですね。」

おばさん

なんか言ってたろ、小林さん。どうかしたのかい?

聡美
「あ、いえ、独り言です。すいません。それより、いつもお掃除ありがとうございます。」

おばさん
「大丈夫、私のお仕事ですからね。でも、小林さんだけよ、そんなこと言ってくれるの。」

聡美
「だって、この会社のお掃除、全部おばさんがやってるんですもの、大変ですよね。」

おばさん
「やりがいあるわよ!それより、何があったの、小林さん。おばさんに話してよ。」

聡美
「実は。。田口課長と観月さんに・・・・・」

おばさん
「あきらかにみなさい。」

聡美
「え?あきらめなさい?」

おばさん
「偉いお坊さんの言葉よ。あきらかにみなさい。」

聡美
「おばさん、なに言ってるの?」

おばさん
「小林さんに起こった出来事をよく見なさい。なぜその事が起こったのか。それをあきらかにみなさいって、言ってるのよ。出来事は、結果ね。そして、結果には原因があるのよ。その原因の種を蒔いたのは、小林さんなの。原因の種を探して、次からは気を付けたらいいのよ。」

聡美
「え?え?」

おばさん
「私は仕事があるから行くね。小林さん、元気出してね。」

聡美
「あ、おばさん、ありがとう。」

なんだったんだろう。おばさんったら、いきなり何を言ってたんだろう。あきらかにみる??原因の種??さっぱりわかんないよ。

それに、今日の出来事は、あたしが種を蒔いたって?おばさん、いい人だけど、ちょっと頭が。。大丈夫かな?

えっと、とりあえず、仕事に戻るか。あ、桃子にメールして、今日会ってもらおう。

終業時間となり、ヘトヘトの聡美は、桃子が待ついつものカフェに急いだ。

 

聡美
「お待たせ、ごめんね、また呼び出して」

桃子
「いいのよ。あたしも続きを伝えたかったしね。で、今日はどうだった?」

聡美
「もう散々だったわ。相変わらず、バカ課長とバカありさに振り回されっぱなしよ。それに、今日、掃除のおばさんに変なこと言われたの。あきらめろとか、あたしが原因の種を蒔いたとか。ちょっと、いっちゃってるみたい、アハハ。」

桃子
「ちょっとまって聡美。その人、あきらめろ、じゃなくて、あきらかにみるって言ってたんじゃない?」

聡美
「あー、そうだったかも。忘れちゃった。一瞬、ちょっと怖かったわよ、いつもは良いおばさんなんだけど。」

桃子
「ブッダの言葉よ。そのおばさん、ただものじゃないわね。」

聡美
「え!?ブタ!?なに!?どういうこと?」

桃子
「ブッダは仏教の開祖。お釈迦様の事よ。」

聡美
「へー、ブッダって、お釈迦様と同じ人なんだ。仏教ってお寺ね。お葬式とか。それがおばさんと何の関係があるの?」

桃子
「そのおばさんは、今日、聡美に起こった出来事を仏教を通じて教えてくれたのよ。」

聡美
「うそだー。ただの掃除のおばさんよ。そんなの考えすぎよ、桃子。」

桃子
「因果の通理よ。簡単に言うと、原因と結果の法則。仏教についてはそんなに知らないけど、おばさんは、聡美に起こった出来事は、誰のせいでもなく、聡美が蒔いた種なんだよって、教えてくれたのよ。」

聡美
「そういえば、同じようなことを言ってたような。あたし、どうしたら良いの?」

桃子
「聡美って、ラッキーね。そのおばさん、きっと聡美の味方になってくれると思うわ。仏教に精通されているみたいだから、よく学ぶのよ。」

「あと、仏教はね、お寺とか、お葬式とかのイメージが強いけど、2600年前、インドでブッダが説いた、それは素晴らしい教えなのよ。今でも全く色褪せてないし、それどころか、アインシュタインやニーチェなどの偉人が絶賛しているのが、仏教の教えなの。」

聡美
「へー、まったく知らなかった。仏教ってお経が長いぐらいしか思ってなかった。そんなに凄い教えなんだね。じゃ、おばさん、実はスゴイ人かもねー。」

桃子
「そのおばさんも聡美が引き寄せたのよ。やるじゃない。じゃ、そろそろ始めようか、良い気分をキープする練習ね。」

聡美
「やったー!」

 

 

気持ちが楽しくなる見方をしてみる

 

コトッ。

「お待たせいたしました。」

聡美
「来た来た!このカフェのカレーなら毎日食べれるわー。」

桃子
「聡美。。毎日食べてるわよ、ほぼ。」

「でも、そのおばさん、気になるわね。どんな感じの人なの?」

聡美
「え、普通のおばさんよ、普通の。」


桃子
「たぶん、悟ってらっしゃるわね。」

聡美
「悟るって?」

桃子
「あ、それはまた今度ね。では、つづきよ。」

「聡美、今どんな気分?」

聡美
「え、今?んーと、良い気分ね。」

桃子
「カフェに着いたときは、とてもじゃないけど良い気分って感じじゃなかったよね。でも、今は、良い気分。これなんでだと思う?」

聡美
「言われればそうね。あたし、今日も散々な1日だったのに、今、気分が良くなってる。もしかして、あたし、精神分裂症なのか?」

桃子
「バカね。聡美自身が気づいてないだけで、今、大好きなカフェで大好きなカレーを食べてるでしょ。だから、気分が良くなったのよ。」

聡美
「なるほど。あたしって単純ね、バカが付くぐらい。なんか、情けない。。」

桃子
「聡美は、それでいいの。人間て、結構単純なのよ。だから、それを利用しちゃえばいいの。今、目指すは、毎日出来るだけ、良い気分でいること、よね。今の聡美みたいに、自分の好きな場所に行ったり、好きなものを食べたり、自分の好きなことを意識してやるのも効果あるわね。」

聡美
「そうか、確かに好きな場所にいたり、好きなもの食べたりしてるときは、良い気分よね。それを意識してやってみるのか。うん、これはすぐ出来そうね。」

桃子
「その調子!では、次ね。これも習慣にして欲しいんだけど、物事を良い面から見て欲しいのよ。例えば、今、聡美が食べてるカレーね。今、ちょうど半分ぐらい食べたね。それを見て、聡美はどう思う?」

聡美
「このカレーを見て、あたしはどう思う?美味しいと、思う。」

桃子
「そうね、他には?」

聡美
「他に?んーと、もうちょっとで、なくなっちゃうなって思う。もっと食べていたいって。」

桃子
「ウフ、私の狙い通りの答えね。さすが、聡美よ。(笑)」

聡美
「ねえ、あたし、バカにされてるの?なんか、感じ悪いわよ、桃子。」

桃子
「あ、怒んないで、ゴメンね。あまりにも模範解答だったから(笑)。聡美は、半分食べたカレーを見て、なくなっちゃうって思ったよね。でも、私から見たら、まだあんなにカレーがあるって思うのよ。同じカレーを見ても、聡美と私で、まるで正反対の事を思ってるよね。」

聡美
「ホントね。あたしは、もうないって思って、桃子は、まだあるって思ってる。なんか不思議な感じ。」

桃子
「そう、どうせ見て思うなら、ないって思うより、あるって思った方が良くない?もうなくなるって思ったら、ちょっと悲しいけど、まだまだあるぞって思ったら、ちょっと楽しくない?たったコレだけの違いだけど、いつも目の前の現実を見る時、人の話を聞く時、このあるって感覚、良い面を見るって気持ちでいるだけで、気分は違ってくるのよ。」

聡美
「そうね、どうせだったら、気持ちが楽しくなる見方をしたいね。わかった、コレも練習してみる。案外出来そうかも。」

桃子
「今のもそうよ!案外出来そうかも、って。難しそうって言うより、よっぽど良いよ。聡美、だんだんプラス思考になってきてるよ。」

聡美
「えっ?このネクラのあたしが、プラス思考?なんだか良い気分ね!」

桃子
「私、昔から思ってたけど、聡美はぜんぜんネクラじゃないよ。どっちかと言うと真面目で天然タイプかな。もう自分を暗いとか思うのもやめない?」

聡美
「そうね、その通りね。自分を暗いって思っていても、なーんにも楽しくないわ。勘違いでも、あたしは、天然で可愛いタイプって思うようにしよう!ハハハ!」

桃子
「いいねー!私まで楽しくなってくるわ。やっぱり良い波動は、周りの人の気持ちも楽しくさせるのよ。」

「じゃ、今日覚えた事を明日から早速使ってほしいの。最初は上手くできないかもしれないけど、練習あるのみ。楽しんで習得しようよ!」

聡美
「そうね、分かった。どこまで出来るかわからないけど、明日から実践練習してみるね。」

桃子
「よし!楽しんでやってみよう!!」

聡美
「桃子、ありがとう!」

 

 

意識して物事を見ると感じ方も変わってくる

 

ピッ!

自動改札を抜け、ホームに向かう聡美。通勤ラッシュ時で物凄い人人人。

相変わらず、すごい人ね。コレ、全部次の電車に乗れるのかな。はぁ~、ヤダヤダ。。
はっ!あたしったら、いきなり物事の悪い面をみて、ため息ついてる。
物事の良い面から見るんだった。えっと、電車があるから会社に行ける。江戸時代なら歩いていくのよ、それに比べりゃ天国ね。江戸時代って、可笑しい。あ、ちょっと、笑えた。気分よし!いいぞ、あたし!この調子だ。

つーか、しかし、満員だなぁ。イタッ!ちょっとオッサン押すなよな!何、このオッサン加齢臭マジ強烈なんですけど。おえっ。

はっ!あたし、まただ。。えっと、江戸時代よ、江戸時代。。あ、ダメ、もう無理。ぜんぜん良い気分なんてなれないわ。マジ、満員電車キツイわぁ。


なんとか会社へ。意気消沈の聡美。

物事の良い面を見るって、簡単かと思ったけど、なかなか難しいよ。特に満員電車は、強敵だな。でも、毎日乗るし、対策考えないと。おしいよなぁ~、江戸時代。イイ線いってたんだけどなぁ。

同僚のえりが、小声で話してきた。

 

 

えり

ちょっと聡美、朝からなにブツブツ言ってんのよ。ちょっと気持ち悪いわよ。

聡美
「あ、ごめん。声でてた?あたしね、今日から、良い気分を続ける練習してるのよ。さっきは対策練ってたのよ。」

えり
「良い気分を続ける練習?なにそれ?それより、今日、人事異動があるじゃない。ウチの部、入れ替えあるかなぁ?」

聡美
「あ、そうか。人事異動か。課長が移動したらいいのに。。」

えり
「そうね、田口が移動したら、スッキリするのにね~あいつウザイし。」

田口課長
「おい、小林、布施、うるさいぞ、バカヤロウー!仕事しろ、仕事!!」

聡美 えり
「は~い」

あいつ、ホント地獄耳だわ。えりの言う通り、ホントうざい。移動したらいいんだ、あんなヤツ!!
うわぁ、また、やっちゃった。物事の良い面を見る。えー、バカ課長の良い面なんて見れないよ、てか、無いし。でも、桃子と約束したし、ちょっと考えてみるか。。部長にペコペコだけど、それは、人当たりが良いとか。目上の人を尊重できるとか。
あー、やっぱ無理!

こんな時はどうすんだっけ?好きな場所や、好きなものを食べたりする、だったわね。食べるのは無理だから、好きな場所か。。会社で1番好きな場所は。。屋上!でも、昼休みしか行けないよなぁ。あ、トイレ!そうだ、トイレで気分転換しよう。

トイレに駆け込み、洗面台で鏡に向かって叫ぶ、聡美。

「あー、ムカつく!!」

・・・
「なんか、いったかい?」

聡美
「あ、おばさん。また聞かれちゃったね。」

おばさん

小林さん、おはよう。なんかあったのかい?

聡美
「あたし、良い気分でいる練習してるんですけど、うまくいかなくて。。」

おばさん
「あら、悩んでいるのね。じゃあ、あなた、昼休み時間ある?おばさんと屋上でお弁当食べない?」

聡美
「え、いいんですか?行きます!屋上大好きです。じゃ、おばさん、昼休みに~」

素晴らしいタイミングで救いの手が現れた。屋上に行きたかった聡美には、願ったり叶ったりのタイミングであった。

そして、お昼休みの時間。

 


えり
「聡美、今日どうする?トンカツにしない?」

聡美
「えり、ごめん。今日は用事があるの。トンカツは、明日で。」

急いでコンビニでパンを買って、屋上に到着した聡美。

 

 

聡美
「遅くなってすいません。」

おばさん
「いいのよ。ひなたぼっこに丁度いい季節ね。さ、食べましょう。」

「小林さん、色々悩んでいるのね。よかったら、話してみて。」

聡美
「おばさん聞いてください。あたし良い気分でいる練習をしてるんです。でも、田口課長に毎日怒鳴られてばかりで、ちっとも良い気分になれないんです。今日も、田口課長の良い面を見ようと努力したんですが、無理でした。課長はきっと、あたしの事きらいなんです。どうしたらいいんでしょう?」

おばさん
「良い気分の練習って、なんだい?」

聡美
「いつも良い気分でいると、良い気分のモノや人を引き寄せるんですって。それには、物事の良い面を見る練習や、自分の好きなコトで気分転換して、良い気分をキープするんですって。」

おばさん
「すごく良い事。素晴らしい。」

聡美
「でも、田口課長を見ると、とても良い気分には、なれないんです。」

おばさん
「あきらかにみる、前にも言ったね。出来事には必ず原因がある。小林さんが、田口課長に毎日怒鳴られ、嫌われる原因は何かな。」

聡美
「えっと、あたしが、仕事でミスが多いからかな。」

おばさん
「それだけかい?ミスなんて誰でもするよ。」

聡美
「んー、あんまり考えられないです。あたし、田口課長のこと大嫌いなんで、考えるもの嫌なんです。」

おばさん
「それだ。原因をあきらかにみる。」

聡美
「え?どこが原因なんですか?」

おばさん
「小林さん、あなたが、田口課長の悪い面を見て、嫌いだって決め付けてる。彼を嫌いだって種を蒔いたんだよ。ほら、それが見事に育ってるんだ。」

聡美
「まさか。あたしが種を蒔いてた。」

おばさん

「さっき、彼の良い面を見ようとしたけど無理だって言ってたね。そりゃそうよ。大嫌いな人の良い面なんて、そう簡単には探せやしないよ。だから、まず、自分が種を蒔いたことを受け入れるんだ。そして、よーく見る、彼のことを。小さなことからで良いんだ。きっと良い面に気づくから。」

「私から見たら、彼は凄く優しい青年さ。私と、いつも冗談を言い合ってるし。」

聡美
「え、冗談?そんなタイプじゃないと思うけど。あ、これが決め付けか。あたしが課長のことを嫌なヤツって種を蒔いたのか。。でも、おばさんの言うことなら信用できるし。」

おばさん
「ありがとう。彼をしっかり見て、新しい種を蒔きなさい。」

聡美
「うん、ありがとう、おばさん」

 

昼休みが終わり、人事異動の発表となった。

聡美の部からの異動者はいなかった。

えり
「ツイてないなぁ、アイツだけ異動になればいいのに、ね、聡美。」

聡美
「良いじゃない。あたし楽しみよ。」

えり
「聡美、どうした?熱あるの?」

今までに感じたことのない、高揚感と期待感で胸がいっぱい。この時点では、とっても良い気分の聡美であった。

 

 

自分を接待をして気分転換する

 

ドク ドク ドク

あー、コレが胸の高鳴りね。なんだか自分が生まれ変わったような気分。あたしが種を蒔いたから、あたしは課長を嫌いになったのよ。今度は、課長をよーく見て、良い面を見て、良い種を蒔くわよ。
よし、そうとなったら、即行動ね。人事異動もなかったし、まずは課長を観察するか。
あれ、課長、外出するんだ。ホワイトボードになんか書いてるぞ。得意先周りで、最後は接待して直帰か。じゃ、今日は、課長観察は中止ね。明日から取り掛かろう。
よく考えたら、得意先周りなんてしたことないなぁ。どんなことするんだろう。あたしは、営業部っていっても、デスクだもんなぁ。直接お客さんに会うわけでもないし。得意先回って、世間話して、最終的には商品を売るんだもんね。もちろん営業部だから売ってなんぼだけど、そう簡単な仕事じゃないよね。。課長も大変なんだなぁ。。

でも、最後は、接待。接待ってどうなんだろう?銀座のクラブとか行くのかなぁ。いいなぁー、遊んで給料もらえるじゃん。あの課長、お客さんより楽しんでるタイプだな。バカだし。やっぱ大変でもなんでもないじゃん。


あ、また、悪い面を想像してるよ。妄想終了!さ、仕事でもすっか。

えり
「お仕事終了、帰ろ、帰ろ。聡美、一杯飲みに行く?」

聡美
「んー、今日はやめとくわ。明日のランチはトンカツよ。」

えり
「りょうかーい!じゃ、明日ね。」

やっとおウチに到着。あ、洗濯物干しっぱなしだった。片付けて、ちょっとは掃除もしないとね。

そうだ、桃子にメールしなきゃ。

【桃子。お疲れ様。今日ね、良い気分頑張ったんだけど、途中ヤバくなって。そしたら、例の仏教おばさんからアドバイスもらったの。あたしが原因の種を蒔いたから、課長を嫌いになったんだって。だから、良い種を蒔きなさいって。明日から頑張ってみる。また連絡するね。】

ブー)
あ、桃子。相変わらず返信早いなぁ。さすが。

【聡美。メールありがとう。良かったね。やっぱりそのおばさま、只者じゃなかったね(笑)。アドバイス的を得てるわ。その調子で頑張ってね。】

やはり、桃子から見ても的を得たアドバイスなのね。よし、明日が待ち遠しいわぁ。風呂入ってビールでも飲むか。

アー気持ちよかった。プシュ!あーなんて良い音。ゴクゴクゴク。うめー!

そういや今頃、課長は銀座のクラブで接待中かなぁ。接待ってどんなだろう。ドラマに出てくるシーンとかでは、鼻の下伸ばして遊んでるイメージだけど。。

でも、接待が終了して、お客さんがタクシーで帰るときに、「例の件、お宅で行くよ」とか何とか言って、大口の仕事とっちゃうシーンとかあるしなぁ。接待って使えるかも。。

そうだ!閃いた!あたしが課長を接待すればいいんだ。そしたら、課長も気分がよくなって、心を開いてくれて、課長の良い面が探しやすいかも。うーん、我ながらイイ考え!早速、明日やってみよう!

翌日。

なんか、会社行くのに、こんなにワクワクするなんて、初めてじゃない。

やったるでー!

聡美
「課長、今、いいですか?」


田口課長

「ん、小林か、なんだ。」

聡美
「今日、ランチご一緒しませんか?」


田口課長

「かわいそうに。。とうとうか。。病院行ってきて良いぞ。」

聡美
「は?いや、本日の昼休みに、ランチを一緒に食べませんかっと、聞いているんです。」


田口課長

「小林、本気か?」

聡美
「はい。本気です。」

田口課長
「そうか、断る。」

聡美
「先約あるんですね。では、仕事が終わったら一杯どうですか?」

田口課長
「なにか企んでるな。どっちにしても、断る。」

聡美
「先約あるんですね。じゃ、明日は?」

田口課長
「明日も明後日も、以後、オレが生きている限り、断る。」

聡美
「どうしてですか?かわいい部下がお誘いしているのに。」


田口課長

「かわいい部下だと?バカヤロー!」

「おまえの事だ、何かあるに決まってる。オレの貴重な時間をくだらない事に使えるわけないだろう!」

聡美
「人がせっかく接待してやろうとしてるのに!!」

田口課長
「接待??おまえ、バカなのか。同じ会社の部下が上司を接待だ!?寝言は寝て言え!!」

「早く仕事に戻れ!バカヤロー!!」

ちぇっ、最高の作戦だと思ったのになぁ。。うまくいかないなぁ。。あたしってやっぱりダメなのかなぁ。。

あ、また、嫌な気分になっちゃった。。こんな時はどうするんだっけ?そうだ、美味しいモノを食べればいいんだ。

聡美
「えり、トンカツ行こうよ!」

えり
「あんたバカ?まだ11時よ。あのさ、今日トンカツよりピザにしない?近所に新しいピザ屋さん出来たのよ。イタリア帰りのシェフみたいなのよ。」

聡美
「のった!!」


あー、美味しいモノを食べるのって最高ね。美味しかった。あ、気分も良くなってる。

でも、接待作戦も撃沈したし。。どうしたらよいのかなぁ。。今日は、おばさんも見かけないし。そうだ、桃子にメールで相談しよう!

【桃子。聞いて。課長の良い面を見ようと、接待作戦を遂行したんだけど、見事断られたわ。ますます課長が嫌いになっちゃった。どうしたら課長の良い面が見れるのかしら?】

ブー)
さすが、早い!!

【聡美らしい面白い作戦ね。でもね、接待する相手を間違ってるよ。聡美が接待する相手は、聡美自身なのよ。今日は自分を接待して、良い気分にして、明日から少しづつ良い面を探せばいいわ。楽しんでね!】

え、え!!あたしが、あたしを接待するの?なにそれ?でも、自分を接待して、よい気分にしてから、また良い面を探すか。。よし、いっちょうやるか!

仕事終わって、スパでマッサージ受けて、そういや、マッサージなんて久しぶりだったわ。気持ちよいものね~。

さ、接待だから無理して来たわ、お鮨屋さん。女1人で鮨なんて、かっこいいわ、あたし。さあ、冷えた生ビールの登場よ!!あー、うまい!!なんて最高なんだろう。さ、美味しいお魚堪能しよう!!

あー、美味しかった。そうだ、帰りにコンビニでスィーツ買って帰るか。うん、「例の件、君のところで頼むよ!」って、言いたいぐらい良い気分よ!!なんか笑っちゃう!!

よし、明日から上手くいきそう!!

人生、楽しむぞ!!

 

自分が意識してなくても種は蒔かれている

 

ガバッ!!



画像を間違えました。

んー、なんて良い気分!目覚ましなしで、また起きれたよ。接待の効果は絶大ね。いつもの缶ビールなら、翌日の朝まで効果は持続しないけど、マッサージとお鮨で接待されたあたしは、まだ、良い気分継続中よ。

これで、嫌な気分になった時の切り替え方法は、分かってきたわ。好きな場所に行ったり、好きなものを食べたり。そして、自分を接待ね!!

よし、あとは、物事の良い面を見る練習ね。練習台、ターゲットは課長!まずは観察からね。

ジーーー。

えりが小声で話しかけてきた。

えり
「ちょっと聡美。あんたさっきから何やってんの?ずっと課長ばっかり見て、まったく仕事してないじゃない。」

聡美
「あ、そうだ、仕事忘れてた。ありがとう、えり。」

えり
「大丈夫?病院行ってくる?」

聡美
「あ、これ練習だから、なんでもないの。気にしないで。」

えり
「練習?ま、いいか。ちゃんと仕事しないと、バカヤロウーが飛んでくるわよ。」

聡美
「そうね、ありがとう。」

今日はずっと課長を観察してるけど、まったく良い面が見えないわ。アイツに良い面があるとは思えないもんな。これじゃ良い種が蒔けないよ。そうだ、トイレに行こう。おばさんいるかもね。

いつものように、洗面台の鏡に向かって叫ぶ、聡美。

聡美
「良い面なんて見えないよー」

・・・
「なんか言ったかい。」

聡美
「良かった、おばさん居てくれて。」

おばさん
「なんかあったかね」

聡美
「おばさん、聞いてください。田口課長の良い面を見て、良い種を蒔こうとしてるんですが、いくら課長を観察しても良い面が見えないんです。」

おばさん
「あきらかにみてるわよ。」

聡美
「おばさん、どう言うこと?」

おばさん
「小林さん、今日、屋上でお昼どう?」

聡美
「行きます!ありがとう!」

昼休みになり、ランチを買って、ダッシュで屋上に向かう、聡美。

聡美
「おばさん、お待たせしました。」

おばさん
「さ、さ、お昼にしましょう。」

聡美
「あの後も、田口課長を観察したんですが、結果は同じでした。」

おばさん
「小林さん、あなた最初に相談してくれた時、田口課長のことを大嫌いだと言ってたわね。考えるのも嫌だって。でも、今日は、ずっと観察してたんでしょう?よく考えてみて。大嫌いな人をそんなに見つめる事ができるかしら?」

聡美
「そういえば、以前のあたしだったら、課長の事、見るのも嫌でした。でも今日はずっと見てても何にも思いませんでした。あ、これって、見れるようになったって事ですか?」

おばさん
「気づいたね。あなたは、大嫌いな人を見つめる事が出来るようになった、大きな成長よ。あなたの心が整ったから、原因をあきらかに見れたのよ。」

聡美
「心が整った。あ、接待で気分がよくなったからかな。原因はあたしって分かったし。」

おばさん
「そして、今日、新しい種を蒔けたのよ。」

聡美
「えっ!新しい種?あたし、いつ蒔いたの?」

おばさん
「最初は、彼を嫌いって種を蒔いて、今、大きく成長した。でも、今日は、彼を好きではないが、嫌いでもないって、種を蒔いたのよ。彼に対する気持ちがフラットな種ね。すごい進歩。」

聡美
「あたし、進歩したんだ。種も蒔けたし。なんだかわかんないけど、すごく嬉しいです。あ、今、すごく良い気分だ!」

おばさん
「小林さん、人間はね、いつなんどきも、常に種を蒔いているのよ。良い悪いは別にしてね。だから、結果を得たいときは、得たい結果の原因を作る、つまり、種を蒔けばいいのよ。今日のように小さい種でも立派に育つんだから、侮れないよ。」

聡美
「そうか、自分が意識してなくても、種は蒔かれているんだ。」

「あ、わかった!!だから、常に良い気分でいると、良い気分の種が蒔かれてるって事なのか!」

おばさん
「そういや、良い気分の練習だったよね。うまくいったね。」

聡美
「はい。おばさんのお陰です。ありがとうございます。」

やったー!良い気分だ!
嫌な気分の切り替えと、物事の良い面を見る、この二つが出来た!!桃子に報告しーよう!!メール、メール。

【桃子。あたし遂にやったわ!自分接待と物事を良い面から見るをクリアしたわよ。ねえ、仕事が終わったら会ってくれない?】

ブー)

【聡美、やったね!OK、いつものカフェで】

なんだか楽しい気持ちのまま、終業時間を迎えカフェに向かった、聡美。

桃子
「聡美、お待たせ~。」

聡美
「あたしも今来たところよ。いつもありがとう。」

桃子
「いいのよ。それで、うまくいったのね?」

聡美
「そうなの、仏教おばさんにいろいろ教わりながら、なんとかね。」

「まず、自分接待は、効果バッチリ!持続力が違うわね。で、良い気分のまま、課長を観察してたの。いいところぜんぜん見つからなかったけど、その話をおばさんにしたら、大嫌いな人を見つめ続けることが出来ただけで、良い種を蒔いたって言ってくれたの。嬉しかった。」

桃子
「すごいじゃない!やったね、聡美!おめでとう!第2ステージクリアーね。」

「おばさんに感謝しないとね。」

聡美
「うん。やったー!!スゴイねあたし。今日のご褒美は、パスタにしようかな!」

桃子
「自分接待って面白いね。ポイントは、この世の中で1番大切にしなければいけないのは、自分だと知ることなのよ。自分を大切に出来ない人に、他人を大切には出来ないのよ。」

聡美
「今までは、自分だけが良い気分になってる場合じゃないって、逆やってたもの。良い気分を抑えて周りに合わしたりしてね。でも、今では桃子の言っている事が、よく分かる。」

桃子
「成長してるよ、聡美。」

「良い気分でいる事が何よりも大事で、その気分をキープできたら最高よね。そして、聡美は、見るのも嫌だった課長を見つめ続けても嫌な気分にならなかった。今までは同じ空間にいても、嫌な気分になっていたのにね。明日から会社に対しての見方が変わるわね。」

聡美
「うん、早く会社に行きたいくらいよ、ウソだけど(笑)。でも、こんな冗談さえ言えなかったな。」

桃子
「じゃ、次は、第3ステージよ。この調子で楽しもうね!」

ウエイター

「お待たせしました。本日のパスタと白ワインです。」

 

聡美
「きたー!桃子、ホントありがとう。最高の気分よ!カンパーイ!!」

 

第2ステージのおさらい

 

見方 物事の良い面をみる!

聡美と桃子が同じカレーなのに、まったく違う見方をした。意識して物事を見ると感じ方も変わってくる。だったら、物事の良い面を見る方が、良い気分になれるし、考え方自体がプラス思考へと変化する。常に人や物事の良い面を探す練習をしよう。

 

 

転換 辛いときは、自分接待!

 

聡美がいくらやっても、田口課長の良い面が見れなかった。自分を責めて落ち込んでいたとき、桃子が自分を接待したらって助言。自分接待をして、気分転換することで、自分が何よりも一番大切だと知った、聡美。人生は何度でもやり直せる。しんどい時は、無理をしないで、ひと休みひと休み。

 

課長の責任をとる部長とその上を行く常務の行動

 

 

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聡美と桃子の引き寄せ物語
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謎のおばさん現る。「物事の良い面をみて、辛いときは自分接待!」」への1件のフィードバック

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