ファッションブランド「20471120」の創業秘話。


今回はおばさんの秘密にせまります。
3人の箱根旅行をちょっと覗いてみましょう。

 

サーカスとファッションショーのコラボレーション

 

タッ タッ タッ タッ タッ!

朝の新宿駅。大きなリュックを背負った、けっして若くない女が疾走していた。

彼女の名は、聡美。無駄に使った朝の時間を取り戻そうと、懸命な走りが続いた。

 


聡美

「ハァ、ハァ、ハァ、良かったー、間に合った。」

桃子

「おはよう、聡美!朝から忙しそうね?」

おばさん

「小林さん、おはよう。大きなリュックね~!」

聡美

「すみません、ギリギリになっちゃって。ちょっと荷造りに手間取っちゃったもんですから。」

桃子

「聡美、アマゾンの秘境にでも行くの(笑)?箱根に1泊旅行よ。何入ってんの?そのデカイリュック。」

聡美

「アマゾン??あ、この荷物ね。あたしマクラが変わると寝むれないの。あと、もしもの時の非常食、水、雨具、ヘルメット、軍手、寝袋、救急箱、かな。」

桃子

「あのね、それ、引き寄せで、1番やってはいけない事の1つよ(笑)。まだ来ていない未来の事を心配しても意味が無いよ。それより、今、ここを楽しもうよ。」

おばさん

「小林さんは、心配性なんだね。」

聡美

「はっー。。久しぶりの旅行なんで。。なんか焦ってしまって、バカなことしちゃった。。あたしって、ダメねぇ。。」

桃子

「あ、それも。過去に焦点当てて、落ち込んでる。聡美って、面白いねぇ~(笑)。」

聡美

「ホントだ。切り替え切り替え!温泉旅行、楽しむぞ~!」

桃子

「その調子よ。さ、ロマンスカーに乗りましょう。」

おばさん

「ロマンスカー、久しぶりだわぁ。 」

桃子

「コレに乗ると、箱根の旅が始まった!って、感じですね。」

聡美

「さっそく、車内販売でビールとお弁当買いましょうよ。酒盛り開始!」

「すいませ~ん、ビール3つとお弁当3つください。」

 

聡美

「では、改めまして、3人の温泉旅行を祝して、カンパーイ!」

おばさん 桃子

「カンパーイ!」

聡美

「朝っぱらから、ロマンスカーでビールとお弁当!たまらん!最高!」

桃子

「なんだか、聡美がオヤジに見えてきたよ(笑)。」

おばさん

「そうね(笑)。いいじゃない、思いっきり楽しみましょう。」

聡美

「ビール、うめー!!」


桃子

「おばさまの奇跡の話、面白いです。あの日から、お話聞けるのずっと楽しみにしていたんです。今日、こうやって3人で旅行することが出来て、夢見たいです。」

聡美

「あたしも、あの続きが早く聞きたくって。桃子の提案で、こうやって本当に旅行に来ることが出来て、これもある意味、引き寄せよね?」

桃子

「そうよ、聡美。思考が現実化するのよ、これは小さいけど。」

「おばさま、映画のような現実って、素敵なんでしょうね?」

おばさん

「確かに。普通なら絶対ムリ!って、夢みたいな事を想像して、それが、本当に現実になる訳だから、見ごたえ十分よ(笑)。」

「例えばね、年2回の東京コレクションに参加していたんだけど、お洋服はもちろんだけど、相方はショー会場やショーの演出にも徹底的にこだわってたの。最初は彼女が頭に描いたイメージを聞いて、それに近い会場や演出に必要なモノを私や他のスタッフが探したりするの。」

聡美

「本当に手作りなんですね。でも、大変そう。」

おばさん

「そうなのよ。もちろん、ショーの制作会社も入ってくれるんだけど、彼女の発想が奇想天外なんで、過去に事例がないことを思いつく。そうすると、製作会社もお手上げ。私達が直接、会場を探す事が多かったの。」

「何度も言うけど、インターネットがなかったから、もう大変、何やるのにも一苦労だったわ。」

桃子

「おばさまが、1番大変だったのって、どんなショーだったんですか?」

おばさん

「もう、初めてのオンリーショーから最後のショーまで、どれもみな大変(笑)!」

「でも、そうねー、やっぱり、サーカス団を使ったショーが特に大変だったかな。」

聡美

「あのー、おばさん、ファッションですよね?アパレル業界ですよね?なんでサーカス?」

おばさん

「そう思うのが普通よね(笑)。だから、彼女の発想は凄かったのよ。サーカスとファッションショーのコラボレーションなんて、誰もやらなかったもの。それも、れっきとした東京コレクションの発表の場でよ。」

「私も彼女から最初にサーカスの話を聞いた時は、とうとう頭がイカれちゃったのかな(笑)?って、本当に思ったもの。」

桃子

「そのアイデアと、それを実現させる行動力。それがあったから、ゼロからのスタートで、あんな有名なブランドに成長していったんですね。」

聡美

「あ、そうか。資金も無かったんだ。でも、資金が無いのに、東京コレクションとか出来るんですか?なんか、めっちゃ、お金かかりそうなイメージですけど。」

おばさん

「そうね、話が飛んじゃったわね。東京コレクションに参加するのも、色んな事をクリアーしない限り、そう簡単に参加できないわ。ましてやファッションショーを開催するって、もの凄くお金が掛かるのは事実ね。立ち上げの時の貧乏生活は笑い話になるから、また話すわね。とにかく、このサーカスとのショーは、夢が叶うってのを目の当たりにしたショーだったの。」

桃子

「うーん、素敵です。ここまで聞いただけで、引き寄せの法則って真実なんだ!って、改めて思います。おばさまの想えば叶うって話、説得力あるし、私も叶えるぞ!って、勇気をもらえます。ぜひ、詳しく聞かせてください!」

聡美

「あたしもです。あと、立ち上げ時の貧乏生活も教えてください(笑)。あたしの場合はそれを聞いて自信をつけたいです(笑)。」

おばさん

「そんなに興味を持ってもらえて、おばさん、嬉しいわぁ。昔のことなのに。」

「そうね、サーカスのショーからね。まず、どんなサーカス団が、東京コレクション時期に、近郊で公演をやってるかを調べるのが、まず大変。ネットが無いから、【ぴあ】とかの情報雑誌で、サーカスの公演情報を調べたの。ちょうど、相方がイメージしていた、木下サーカスが、横浜のみなとみらいで、大きなテントを建てて開催することが分かったの。」

「まずは電話帳で調べて、電話するんだけど、本部の責任者にアポをとるまで、たらい回しが続くの。で、やっと責任者が電話に出るんだけど、サーカスとファッションの融合って話しても、???だらけよね、その責任者も。なので、必死で頼み込んでアポを取らせてもらったの。」

「で、横浜公演の前は広島公演だったので、広島に飛んだのよ。確か、寒い日で、朝9時ぐらいのアポだったの。スタッフの人に取り次いでもらって、ここで待つようにって言われて。プレハブの事務所の前だったの。私、言われた通り、まあ普通に待ってたのね、立って。」

「その担当者、木下サーカスの専務さんなんだけど、会ってもらえたの何時ごろだと思う?」

聡美

「朝の9時にアポですよね?忙しい方だったから遅くなって、10時とかですか?」

おばさん

「専務さんに会えたのは、夕方の5時よ(笑)。」

桃子

「えっ?アポイント入れてあったんですよね?それで、8時間も外で待たされるんですか?常識では考えられない。」

おばさん

「常識で考えられない事をするには、常識で考えれらい現実をクリアーしないとね(笑)。」

車内アナウンス

「ご乗車ありがとうございます。まもなく、小田原~、小田原~」

聡美

「あー、もう小田原?そろそろ降りる準備しないとだね。」

桃子

「そうね、旅はこれから。おばさま、続きは後で、お願いします。」

おばさん

「はい、よろこんで。」

 

ガタンゴトン ガタンゴトン

「次は~、終点、箱根湯本、箱根湯本でございます。ご乗車ありがとうございました。」

桃子

「さ、着きましたよ~。忘れモノないようにね、聡美。」

聡美

「うん、大丈夫。忘れようとしても忘れられない大きさのバッグだから(笑)。」

おばさん

「ワクワクするわねー。」


箱根湯本駅に降り立った3人。

桃子

「今回の旅の予定は私が決めさせて頂きます。宿のチェックインまで時間があるので、今から箱根登山鉄道でアジサイを見に行きましょう。」

聡美
「やったー!アジサイ見たかったんだ。」

おばさん

「何から何まで、桃子さん、本当にありがとう。」

桃子

「おばさま、やめてください。私、何でも仕切るの好きなんです(笑)。では、この乗車券はフリーパス付きなので、このまま向かい側に止まってる、あじさい電車に乗りますよ~。」


聡美

「うわぁー、綺麗なアジサイ。

おばさん

「いい時期に来たわ。うっとりしちゃうわね。」

桃子

「本当に綺麗。来て良かった。」

「ご乗車ありがとうございます。次は終点、強羅、強羅です。」

聡美

「もう、着いちゃった。楽しいことをやってると、時間がたつのが早く感じるなぁ。」

桃子

「そうね、ま、実際は時間なんて無いんだけど。。」

聡美

「え?時間が無い?」

桃子

「あ、何でもないよ。では、これより、ロープウェーで大涌谷に出発!!」

おばさん

「あら、大涌谷にも行くの。箱根満喫ね。」

聡美

「大涌谷って行った事ないんだ。なんか、寿命が延びる玉子があるんでしょ?一杯食べよっと。」

 


聡美

「わぁー、すごい!!綺麗な景色ね~」

桃子

「さー、着いたよ~。」
聡美

「さー、食うぞ~」
おばさん

「さー、弘法大師さまの延命地蔵尊を拝みましょう。」

 

聡美

「あった!黒玉子、買ってきま~す!」

聡美

「え?あれ、なに?」

おばさん

「あれは、下の街から玉子を運んでいるの。玉子専用ロープウェイよ。」

聡美

「玉子、いいご身分だねぇ~(笑)」


聡美

「嬉しいなぁ~。これ食べたかったんだ。なんたって1個食べたら、寿命が7年延びるんでしょ?あたし、3個食べよう!21年長生きできるね。あ、でも、何で、この玉子を食べたら、寿命が延びるって言われてるのだろう?」
桃子

「私は1つで十分。7年長生きね。確かに、なんで寿命が延びるんだろう?おばさま知ってます?」

おばさん

「詳しい事は分からないけど、平安時代に弘法大師、空海のことね。彼がこの地に来たとき、地獄のような光景に心を痛め、地蔵菩薩をつくり祈願したのが発祥みたいよ。このお地蔵様にあやかり、黒玉子を食べると寿命が延びると言い伝えられたようね。」

「私も1つ頂くわ。美味しい。普通の玉子より、うまみ成分も20%高いことも実証されたようよ。」

聡美

「あながち、ウソじゃないんだ。あたし、もう1個食べようかな!」

桃子

「聡美、もうやめなよ。美味しい宿の夕御飯が食べれなくなっちゃうよ。」

聡美

「あ、そうか。宿の御飯って早いんだよね。ここらで止めよう。危なかった。」

桃子

「それにしても、いい天気ね~。梅雨の晴れ間。こんな大自然に来られて幸せだわー!ありがたいなぁ。」

聡美

「あ、そうか。あたし、玉子ばかり食べてないで、この素晴らしい景色を楽しんで、幸せを感じなきゃね。今、良い気分だと、良い気分の波動がでて、良い気分の未来を引き寄せるのよね。」

桃子

「お、やっと、意識したね、今の気分を。楽しい旅行、ずっと気分良いんだから、いい練習のチャンスね。もちろん、無意識でも引き寄せは働いてるけど、意識して良い気分を味わうクセをつけるのも手ね。それが身に付けば、辛い現実が襲ってきても、うまく意識をチェンジできるよ。」

聡美

「なるほど。あたしは、まだまだ現実に振り回されてるけど、今、いい練習ね。だって、この旅行中は良い気分が続くものね。よし、幸せを思いっきり感じまくるぞ!!」

おばさん

「小林さん、楽しんで学んでね。」

桃子

「それじゃ、ボチボチ宿に行きますか。」

 

ピッピー!!

「箱根湯本行き、あじさい電車、出発しまーす。」

桃子

「本日のお宿は、箱根湯本にございます。お楽しみに。」

聡美

「うわぁ、とうとう宿に到着ね。ドキドキ、ワクワク。また、アジサイも見れるしね。あー、幸せ!!ありがたいなぁ、感謝しかないなぁ。」

桃子

「聡美、いい感じ。いい波動が出てるよ(笑)」

おばさん

「桃子さん、いろいろと、ありがとうね。」

桃子

「とんでもないです。おばさまのお話、楽しみにしてます。」


「まもなく、箱根湯本、箱根湯本でございます。」

 

桃子

「さ、到着です。いざ、お宿へ」

桃子

「やったー!出発!」

 


聡美

「あ、そうだ、ちょっとだけ寄り道していい?」

桃子

「ん?どこ行くの?」


聡美

「ここ、ここ。置いてある干物あるじゃない、各自勝手に焼いて食べていいのよ。タダなの。あたしは隣のコンビニでビール買ってきて食べるのが大好き!もちろん、今日は、味見だけよ(笑)。」

桃子

「聡美、あんたのパワーには脱帽よ(笑)。」

おばさん

「うん、この干物美味しいわ。やっぱり炭火で焼たてが最高ね。」

聡美

「そうでしょう!箱根の楽しみの1つなの。エヘ。」


桃子

「さ、着きましたよ。」

おばさん

「趣があって良い旅館ね。」

聡美

「うん、素敵すぎて、死んじゃいそう(笑)」


女将

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。どうぞ、お部屋のほうへどうぞ。」


聡美

「素敵なお部屋!」

「なにはともあれ、まずは、温泉!!」

桃子 おばさん

「意義な~し!!」

聡美

「アー気持ちイイ!最高の気分ね!」

桃子

「ほんとね~来て良かった。」

おばさん

「桃子さん、良い旅館をとってもらって、ありがとう。」

聡美

「うん、ぜんぶ桃子のアレンジよね。ありがとう、素敵。」


聡美

「こんな幸せが、こんな身近にあるんだなぁ。今までも温泉には来たことあるけど、ま、普通に温泉入って、美味しいモノ食べて。楽しいけど、幸せ感を味わう事はなかったなぁ。てか、そんな風に考えなかった。ただ単に、美味しいとか、気持ち良いとか。」

「今、ココを意識するだけで、こんなにも目の前の風景や感じ方が変わるんだなぁ。幸せ感、ハンパないわ。」

桃子

「聡美らしからぬ発言(笑)。そうね、聡美と再会した時は、そんな発言しなかった(笑)。ひたすら、会社の不満と上司の悪口のオンパレードだったもんね(笑)。」

聡美

「もー、桃子のイジワル!」

「でも、確かそうね。あたしの人生は不満と不安でいっぱいだったの。それ考えたら、なんだか、あたし変わったのかしら?」

おばさん

「間違いなく変わったよ、小林さん。良い笑顔になった。前はちょっと、表情が暗かったからね。」

聡美

「ありがとうございます。そうか、確かに、今、心から楽しいし、良い気分だもん。こんな感覚、長いことなかったかも。今までも、箱根にも温泉にも来てたけど、ぜんぜん違うな。」

「桃子に引き寄せの法則を教えてもらって、おばさんから偉いお坊さんの話をしてもらって、あたしの人生に新しい考え方が芽生えたんだ。そう思うと、知るって大切な事なんだなぁ。2人とも、大切な事を教えてくれて、本当にありがとうございます。」

桃子

「んー、そこまで言われると、なんだか気持ち悪いから、やめてくれる(笑)。」

聡美

「でた!悪魔の桃子だ(笑)!!」

おばさん

「2人とも楽しそうで、見ている私も楽しくなってくるわ。」

聡美

「よーし、風呂から出たら、おまちかねのメシだ~!」

シュポッ!!

トクトクトクトク。。


「カンパーイ!!」

聡美

「くぅー、たまらん!!風呂上りの1杯は、染みるなぁー!」

おばさん

「美味しいわねぇ~」

桃子

「あー、幸せ。」


聡美

「あたし史上、最高の料理が目の前よ!そして、あたし史上、最高の人たちが目の前にいる!これを幸せと言わずして、なんと言うのか!!」

「いただきま~す!!」

おばさん

「素晴らしいお料理ね。桃子さん、ありがとう。いただきます。」

桃子

「いえ、とんでもない。では、お命いただきます。」

聡美

「桃子、なに言ったの?お命?なにそれ?桃子、必殺仕事人なの?」

桃子

「もう、なに言ってんの(笑)。食べ物の命を私の命にさせていただきます。感謝の言葉よ。もちろん、この食べ物が私の口に届くまでの、すべての関わった人達への感謝でもあるけどね。」

聡美

「あたし、なんにも考えずに食べてたわ、今まで。恥ずかしいなぁ、なんか、落ち込んじゃう。。」

桃子

「聡美、またそれね(笑)。恥ずかしくも何ともないよ。今、気づいたんだから、すごくラッキーじゃない?気が付けて良かった!で、いいのよ。」

聡美

「あ、また悪いクセが出た。今気づけて良かった!これから食事のたびに感謝できるね。」

桃子

「その通りよ。幸せに感謝しましょう!感謝の気持ちって、凄く気分いいでしょ?」

聡美

「うん。今まで本心で感謝する事がなかったなぁ。今は、心の底から感謝の気持ちが湧いてくる。とても良い気分だ!毎日食事はするから、毎日3回も感謝できるね。」

おばさん

「あなた達は若いのに、良い話が出来る、良い関係ね。あなた達と居ると、本当に気分がいいわ。」

聡美

「だから、あたし達、若くないです。あ、いや、若いですよ~(笑)」

桃子

「さ、今日は心ゆくまでお話できますね。おばさま、ロマンスカーの続きをしてくださります?」

聡美

「そうだ!今日は、朝まで話しても大丈夫なんだ。チェックアウトまで自由だ!」

おばさん

「そうだね、ご馳走と、お酒と、若い2人に囲まれて、私も幸せだよ。私の話でよければ、いくらでもさせてもらうよ。えっと、どこまで話したかな?」

桃子

「木下サーカスの専務さんに会えたのが、夕方の5時ってところです。」

おばさん

「あ、そうね。それね、8時間待って、話したのは、たった3分だったの(笑)。」

聡美

「はっ?なんですって?そんなヤツ許せない!あたしだったら、バカにすんな!って、キレまくりますね、絶対!」

おばさん

「小林さん、分かりやすくて面白いね(笑)。私も色んな資料を見せながら説明しようとしたわよ。今で言う、プレゼンね。でも、彼は、初めから聞く気がなかった。ひと言目に『無理だ、帰れ』だったの。だから、私、もう1度だけ会わせて欲しいって、必死でお願いしたの。そしたら、何とか次のアポだけは取れたわ。」

聡美

「なんだか、昭和のど根性ドラマみたいだ(笑)!」

桃子

「うん、そうね。性悪のお客に立ち向かう、主人公って感じ。」

おばさん

「ほんと(笑)。で、翌週、もう1度、広島に行ったの。今度は、3時間待ったら、会ってくれたの。でも、答えは同じで、無理だって。で、すぐ忙しいからって席を立つのよ。もう私も引き下がれないから、なんとかもう1度あって欲しいって頼み込んだの。なんとかアポだけは取れたわ。」

聡美

「そいつ、きっとサドだね。いじめの天才なんだ。おばさん、かわいそう。。」

おばさん

「ハハハ!そう思うわよね。私も思ったもの。こんなに時間と経費かけて、意味があるのだろうか?って。うまく行かなかったらどうしよう?って。当時、まだまだ貧乏生活で、ギリギリで経営してた時代だから、経費の事、ダメだった時の事が心配だったの。」

「でもね、ぶっきらぼうで強面な専務さんだったけど、なんとなく優しさみたいなモノを感じてたのね。そして、翌週、横浜の本社でアポだったの。行ってみると、今度は、すぐに会ってくれたの。私はビックリね。そしたら、少し説明しただけで、OKしてくれたのよ!!」

桃子

「おばさまのショーを成功させたい気持ちが、引き寄せたんですね。」

おばさん

「そうかもね。後で専務さんに聞いたら、私の気持ちを試したんですって。8時間待って、次に3時間待って、それでも、食い下がってくるなら本気だろうと。本気の人だったら仕事しても大丈夫だろうって。確かに、どこの馬の骨か分からない人と、いきなり仕事は出来ないよね。ましては、たくさんの団員をかかえて、地方巡業で大変な仕事。その責任者だもんね。」

聡美

「そうか。プレゼンとかで判断するんじゃなくて、待たせたり、断ったりで、その人の本気度を試したんだ。確かに、いい加減な気持ちなら、食い下がらないですよね。あたしみたいにキレてたら、本気じゃないって事ですね。その専務、只者じゃないな(笑)。」

おばさん

「良い人だったわ。その後も、実は難題がいくつもあったの。会場でショーをするから、サーカス自体の公演を休止しないといけないんで、その休業補償。ショーに会場だけでなく、サーカスの団員さんを使いたいから、そのギャラ。それの合計を聞いたら結構な金額だったの。ま、当たり前よね、サーカステントと団員を丸ごとレンタルするんだから。もちろん、そんな費用はなかったわ。秘策はあったけどね。」

桃子

「予算が無いのに交渉をするって、ちょっと無謀ですね。秘策ってどなんのですか?」

おばさん

「若かったから無茶ばっかり(笑)。予算とか先に考えてたら、たぶん何にも出来てなかったわ。相方は常に、何とかなる!の精神だったの。私は、経理面もみてるから、ヒヤヒヤドキドキよ。でも彼女の情熱を感じたら、何とかなるだろうなって、思わざる得ないぐらいのパワーだったわ。で、彼女は1つのアイデアを出したの。」

「それは、東京コレクション初。ファッションショーを一般のお客さんに開放するの。で、チケット制にしたのよ。東コレって、プレスとバイヤーに見せる為にやるの。一般のお客さんは見れないのが通常だったの。それをチケット制にして、そのお金で、サーカス側に支払う作戦だったの。」

聡美

「なんと斬新な。それで、チケットは売れたんですか?」

おばさん

「その前に、サーカス側に交渉しないといけなかったの。休業補償とギャラ、普通は前払いよ。何の信用もないのに。でも、チケットを売ってからの支払いだから、それをサーカス側に伝えて、納得してもらわないといけないの。その交渉は、相方にも来て貰って、熱く語ったのよ。そしたら、すんなりとOKしてくれたわ。よく、若い私達を信用してくれたなって。」

桃子

「おばさまは、すでに信用を勝ち取ってるからですよ。その専務さんは、1度信じたら疑わない方なんですね、素敵。」

おばさん

「そうかもね。で、私の心配をよそに、チケットは完売。彼女の読みはズバリ的中!さすが、引き寄せの法則の猛者ね(笑)。でも、その時は、そんなに人気があったブランドでもなく、チケットが売れるのか凄く心配だったのを覚えてる。売れなかったら、サーカス側に払えないし。ま、チケット売る為に、できる事は何でもやったけどね。」

聡美

「それだけ聞いても、ハラハラドキドキの人生ですね。可もなく不可もない、あたしの人生と大違いだね。」

桃子

「そんなことないよ。派手な事や大きな事をやったからって、良い人生とは限らない。それに、人生に良い悪いはないのよ。すべての人の人生は、素敵なこの世の経験なの。その人生をどう捉えるかは、本人の考え方次第でしょ。物事の良い面を見る!ね。」

おばさん

「桃子さんの言う通りよ。」

聡美

「そうか。あたしの人生、これからだもんね。引き寄せの法則にも出会えたし。こんな素敵な2人とも出会えたし。よ~し、人生、楽しむぞ~!!」

成功が成功を呼ぶ

 

カチャ!

「カンパーイ!!」

桃子

「聡美ったら、何回乾杯するの(笑)?」

聡美

「乾杯は何度やっても良いのよ!乾杯するたびに、笑顔がぶつかって、部屋中に溢れるからね。」

桃子

「たまには良い事言うじゃない(笑)。」

聡美

「桃子の鬼(笑)!!」

桃子

「おばさまの話は面白いですね。おばさまの人生のほんの1部だけなのに、ドキドキワクワクです。サーカスの専務さんを口説き落とし、予算面もチケット販売でクリアー。素晴らしいですね。ところで、そのファッションショー自体は成功したんですか?」

おばさま

「上手くいきすぎよねぇ(笑)。それが、ショー自体が。。。」

聡美

「やっぱり!あたし、そうくると思ったんです。人生そんなに上手く行くはずないんです。良い事が続けば悪いことが起きる。」

桃子

「聡美、その考え方をしてると、その考え方の現実が起こるわよ。良い事が続けば、良い事がもっと良い事を連れてくるに決まってるじゃない。それが引き寄せの法則よ。人生は自分で創るの。いつも良い気分でいる!でしょ?」

聡美

「あ、またやってしまった。くだらない考えをまだ持ってるんだ。よく考えたら、今、良い事の後に悪いことが起こるなんて思ってないのにな。」

「おばさんの話が、あまりにも上手く行き過ぎて、つい、いつものクセで変な考えが浮かんだんだ。切り替えね!じゃ、おばさん、ショー自体はどうだったんですか?」

おばさん

「さすが桃子さんね。小林さんもその調子!」

「もちろん、ショーは大成功を収めたの。800人の観衆を前に、サーカス団の方がウチのブランドの服を着て、素晴らしいサーカス芸を披露してくれた。バイクが球体の網の中でグルグル回るアクロバットショー、モデルがトラに変身したり、ピエロが笑いを取ったり。そして1番の見せ場は、空中ブランコね。初めてサーカスを見たお客さんも多かったみたいで、その盛り上がりようは異常だったわ。あんな大歓声が上がったファッションショーはないでしょうね(笑)。」

桃子

「凄い。想像しただけで、会場の熱気が伝わってきます。」

聡美

「あたしもサーカス見たことないです。見たかったな、そのショー。」

おばさん

「私はそのショーを舞台袖から見ながら、涙が止まらなかった。感動してるお客さんを見て感動したの。そして、夢に描いた事が目の前の現実になってる。夢見心地とは、あの事ね。本当に貴重な経験をさせてもらって、感謝しかないわ。」

聡美

「あたしも涙が止まらないよぉ。(泣)」

桃子

「聡美ったら、泣き上戸なの?あ、私も泣いてた(笑)。」

「おばさま、ショーが大成功ってことは、その後も大成功?」

おばさん

「そうね。その頃、ブランドを立ち上げて3年目ぐらいで、まだ、大阪に住んでいたの。あ、私、大阪出身よ。このショーの成功を皮切りに、会社ごと東京に引越ししたわ。それぐらい急激に売り上げがアップしたの。新聞、雑誌、テレビ、たくさんのメディアに、このサーカスとのショーが取り上げられて、店にお客さんが押し寄せて来たわ。これが、まさに、夢が現実化した瞬間よ(笑)。」

聡美

「すっごい!!ホント、映画みたいですね。貧乏生活からの大逆転!じゃあ、おばさん、お金持ちになったんですか?」

桃子

「聡美、なんて事聞くの。おばさまに失礼でしょ。」

おばさま

「いいのよ、お金持ちになったわよ(笑)。確かにこのショーを境に、四苦八苦していた経営状態から脱出することが出来たの。私は経理担当だったから、本当に嬉しかった。もう毎月、月末の支払日には胃に穴が開きそうだったもの。実際1度、穴が開いたけどね(笑)。」

桃子

「会社を運営するって、大変なプレッシャーなんですね。想像できないです。でも、素晴らしい引き寄せストーリーですね。」

おばさま

「そうなの。相方の彼女が引き寄せの法則を使って、すべてを操ってたのね(笑)。私は踊らされてただけ(笑)。でも、スタッフみんなの想いの力も相当作用していたと思うわ。スタッフ一丸となって成功を夢見てきたんですもの。」

「でね、彼女の凄いところは、すべてを信じてたのね。自分の夢は必ず叶うって。だから、予算がなくてもサーカスに交渉できたし、チケットのアイデアも成功した。これ、信じてないと怖くて出来ない事ばっかり。ま、ブランド立ち上げから、普通なら怖くて出来ない事を次々と叶えてきたのよ。私なら絶対にチャレンジしない事ばっかり。そして、このショーが最初の大成功ね。」

聡美

「やっぱり、あたし、落ち込んじゃうなぁ。どうしても自分の人生と比べてしまう。それに、アラフィフだし、もう、おばさんみたいな体験は無理なのかなぁって。」

桃子

「確かに、おばさまの強烈で素晴らしい人生を聞かされたら、落ち込むのも分かるけど。さっき言ったでしょ、人生に良い悪いはないって。それに人生は比べるものではないよ。過去を引きずらない、来てない未来は心配しない。」

「今、ここ!!こんな素敵な話を聞ける自体、聡美も私も貴重な経験をしてるのよ。喜んでもいいけど、落ち込むのは止めましょう。それに、おばさまから、私達は若いって言われてるのよ(笑)。」

聡美

「桃子、ごめんね。あたし、まだまだ弱くって。うん、今、この旅行も素晴らしい経験ね。そうね、私達まだ若いんだもんね(笑)!」

「おばさん、私を励ます意味でも、貧乏生活の事、聞いていいですか?」

おばさん

「もちろん、いいわよ。」

貧乏時代

 

スー

静かに襖が開いた。

女将

「お食事がお済でしたら、お下げいたします。」

全員

「ご馳走様でした。とっても美味しかったです。」

女将

「お隣にお布団をご用意いたしました。では、ごゆっくり。」

全員

「ありがとうございました。」

聡美

「ねえ、見て見て!お酒がいっぱいよ!」


桃子

「ミニバーね。さ、夜はこれから、あー楽しい!幸せ!」

おばさん

「ワインでも開けますか。(笑)」

聡美 桃子

「大賛成!!」

聡美

「おばさんの話を聞いてると、貧乏な時代があったとは思えないです。順風満帆な人生!!って、感じです。」

桃子

「確かに。ショーをスタッフの手作りで進めていく所は、イメージできたんですが、ファッションの世界だし、貧乏って言葉がピンと来ないです。」

おばさん

「そうよね。」

「彼女がコンテストで優勝した賞金で、ちっちゃなアトリエを構えて始まった、って話しはしたわね?」

聡美

「はい、聞きました。」

おばさん

「念願のアトリエを構えて、彼女、ふと、とっても大事な事に、気が付いたの。それは、収入がない事。(笑)。おしゃれなアトリエを持ちたい一心で行動しちゃうの。そう言うところが、普通の人とちょっと違うのよね(笑)。それで、アパレルに勤めてた私に声が掛かったのよ。」

「それで、アトリエに遊びに行ったら、それは素晴らしいお洋服だった。アトリエも手造りながら素敵な空間だったの。私は直感で売れる!って思った。で、状況は、収入ゼロ(笑)。でも、まったく不安はなかった。すぐ会社を辞めて服を売りに回ったの。」

桃子

「おばさまの判断も、普通じゃないですよ(笑)。」

おばさん

「そう?自分の事は客観的に見れないわね(笑)。まあ、そんな感じでスタートしたの。何度も言うけど、収入ゼロよ(笑)。お金は入ってこないのに、彼女を慕って若いスタッフが3名入ってきたのよ(笑)。」

「当然ならが給料なんて出せないし。でもゴハンは食べないと。コンビニ弁当を買うお金もない(笑)。スタッフみんなで、実家から、お米を持ち寄ってアトリエで炊くの、30円の魚肉ソーセージとか炒めたりして。ね、凄い貧乏生活でしょ?(笑)キャンプみたいで楽しかったけどね。」

聡美

「ウソみたい。お米を持ち合って炊くなんて、想像を絶します。魚肉ソーセージも食べないし。あたしの生活のほうがよっぽどマシだ(笑)!」

おばさん

「極めつけの話があって。ある日、少しだけ売り上げがあったの。初めてお弁当を買おうって事になって。お弁当屋さんのチラシを見て、みんなで真剣にお弁当を選んだの。で、全員、憧れのエビフライ弁当に決めたの。スタッフが買ってきて食べようとしたら、全部の弁当のエビが、1本少ないのよ。私達は穴が開くほどチラシを見てるから、エビが何本入ってるか知ってるの。どう見ても足りないって、みんなで大騒ぎよ(笑)。わざわざお弁当屋さんまで行って、エビが足りない!!って、抗議したわ(笑)!もちろん、5人分、エビ5本追加でもらってきたけど。それぐらいの貧乏生活よ(笑)。」

聡美

「あたし、エビが足りないって、言えない(笑)。なんだか、急にお金持ちになった気分(笑)。」

桃子

「あの一斉風靡したカリスマブランドとは思えない、壮絶な貧乏っぷりですね(笑)。」

おばさん

「こんな話ならいっぱいあるわ(笑)。縫製してもらってる工場さんから連絡があって、余った使わない生地がたくさんあるよ、って。私達はすべてを置いて、飛んでいったの。で、全部貰ってきたの。生地って高いから、めちゃめちゃラッキーな事なの。狭いアトリエの一室に棚をつくって生地を無理矢理、詰め込んだの。ある日スタッフと生地の整理をしてたら、その棚が崩れてきて、生地の下敷きになって生き埋め状態に。本当に死ぬかと思ったわ。その時、私は無料の余り生地に埋もれて死ぬのかと、情けなくなった事を覚えてるわ(笑)。」

聡美

「おばさん、それ、ちょっと笑えないかも(笑)。それぐらい、貧乏だったんですね。」

おばさん

「そうなの。無理に全部もらってくる事なかったのに。ホント、良くやってたなって(笑)。ま、そんな事なんか苦にならないほど、夢に向かって一生懸命だったんでしょうね。」

聡美

「やっぱり、どんな有名な人や、成功を勝ち取った人でも、下積み時代があったからこそ、成功を掴み取ったんですね。」

桃子

「聡美、そうとは限らないよ。おばさまはご自分で、ネガティブも引き寄せてたって、おっしゃった。でも、始めから引き寄せを知っている人は、案外すんなり夢を叶えていると思うの。下積みや苦労がないと、成功しないって信じてるから、その通りの現実になるのよ。聡美は、今、この事実を知っているから、もっとラクに、幸せな人生が引き寄せられるよ。」

おばさん

「桃子さんの言う通り。私は、苦労のない成功はない、って信じてたもの。その通りになっているわ。自分の思考をコントロールすることなんて知らなかったから、思考は放置よ(笑)。ネガティブ思考で望まない事も沢山引き寄せたわ。でもそれは、私から見た出来事であって、ポジティブな相方から見たら、すべて良い事の連続だったと思うの。同じ出来事を見ても、その人の見方や感じ方で全然違う風に見えるからね。」

桃子

「そうですね。たぶん同じ体験をした、おばさまと相方さんでも、その体験は、それぞれ全く違う風に感じていますよね。引き寄せを知っている人と、知らない人の差がありますよね。」

聡美

「そうか。あたしは恵まれてるのね。知りつつあるんだもの。今、しっかり引き寄せを身につけておけば、すんなり夢をかなえることが出来るんだ!」

「あれ?でもなんだかおかしい。叶うって言う実感がないな。どう言うこと?」

桃子

「それはね、聡美が聡美を信頼していないのよ。自分で自分を疑ってる。私には夢を叶えることが出来ないって、心の底で思ってるのよ。」

聡美

「えっ?ダメじゃん、あたし。どうしよう?そんなの嫌だよ。」

桃子

「大丈夫、心配しないで。聡美が、まだ自分を信頼していないのは、現時点、でよ。今は、おばさまや私からの知識を吸収して、実践してるじゃない?続けていけば、必ず自分を信頼できるようになるから、安心して。」

聡美

「あー、良かった。どうなる事かと思ったよ。じゃ、この楽しい宴も続けていいのね?」

桃子

「あたりまえじゃない!良い気分でいるんだもん、最高の引き寄せ実践よ!」

聡美

「ブ、ラジャー!!(笑)」

棚からぼたもち

 

プッシュ!

聡美

「オヤジギャク言ったら、ビールが飲みたくなっちゃった。」

「でも人間って不思議ね。だって、あたしは、夢を叶えたいって思ってるのに、心の底では夢なんて、どうせ叶わない!って、思ってるなんて。矛盾してるなぁ。」

桃子

「それね、実は第5ステージで話す題材だったの。でも、せっかくだから今伝えるね。」

聡美

「うん、ぜひお願い!この旅行が楽しくって、すっかり引き寄せの練習を忘れてた。」

桃子

「大丈夫!良い気分で居るんだから、それが最高の実践よ。」

「引き寄せの法則は、磁石のようなモノで、良い気分の良い波動を出していたら、良い波動のモノを引き寄せる。重力が働いてるのと同じって、伝えたよね?」

聡美

「うん。1番最初に教えてもらったよ。」

桃子

「でも、磁石の磁力が弱かったら、引き寄せる力が少ないので、引き寄せられない。その磁力を弱くするのが、自分自身の抵抗なの。さっきの、『どうせ私の願いなんて叶わない』みたいな。あのね、人間はみんな同じ力を持ってるの。聡美だけが弱いって事は絶対にないの。だから、自信を持つだけでいいのよ、あたしは出来る!って。」

「だからと言って、急に認めるのは無理だから、小さなことから始めて、少しづつ自信を付けていけばいいのよ。」

聡美

「なるほど。磁力が弱い磁石って、何にもくっつかないものね。じゃ、今のあたしは、磁力の弱い磁石なんだ。自分自身の抵抗をなくして、磁力の強い磁石にならなきゃだね。なんか、自信が出てきたよ、あたしゃ。小さい事から始めてみよう!」

おばさん

「桃子さんの説明は分かりやすいね。おばさんにも良く分かったよ。」

桃子

「おばさま、やめてください。おばさまの前で、引き寄せの教えを聡美に伝えるのが、気恥ずかしいです。おばさまは全てお見通しなのに。」

おばさん

「なにを言うんだい。私は、何にも知らないんだよ。聡美さんと一緒に教えておくれ。お願いだよ。」

桃子

「もちろん、私の知ってることなら。おばさまも仏教の事、いろいろ教えてください。」

聡美

「間に入ってるあたしは、両方から教えてもらえるから、お得だね(笑)。」

桃子

「お得を引き寄せたのは、聡美よ(笑)。まだまだ引き寄せの法則、伝えたい事はたくさんあるけど、今は、旅行中だし、ここまでね。また、東京に戻ったら、おばさまと一緒に勉強会しましょ!」

聡美

「そうだね、勉強会、楽しみ!」

「おばさん、話の続きが聞きたいです!」

おばさん

「貧乏時代の話だったわね。まだまだ聞きたい?それとも、他の話がいいかい?」

聡美

「えっと、そんなに貧乏なスタートなのに、なにがキッカケで、ステップアップしていったんですか?」

おばさん

「そうね、それも彼女が引き寄せたのよ。」

「小さなアトリエを借りてのスタート。そのアトリエ、昭和初期に建てられた、とってもレトロでカッコイイビル。でも借りる時に、半年だけの期限付き契約だったの。そのビル、取り壊しが決まっていたのよ。」

聡美

「もったいないですね。古き良き文化の損失。で、引越しどうしたんですか?引越しってお金も掛かるし、住居じゃないと敷金や礼金も高いですよね?」

おばさん

「聡美さん、よく知ってるわね。事務所での契約は、敷金6ヶ月~12ヶ月ってのが、当時の相場だったのよ。もちろん、そんなお金は無いわ(笑)。で、退出日が迫ってくるわけ。私は気が気じゃないから、彼女に、どうするの?って聞くじゃない。そしたら、何とかなるから大丈夫!だって(笑)。笑っちゃうでしょ。」

桃子

「サーカスの支払いの時が、普通に感じますね(笑)。だって、最悪、サーカスに支払いを待ってもらえるじゃないですか。でも、事務所の移転先が決まってなくて、引越し費用さえない。生地はいっぱいある(笑)。これ、普通の人は窮地って言うんですよ(笑)。 」

おばさん

「桃子さんの言う通りよ。私も、焦ったもの。ま、焦っても、どうしようも出来ないけど(笑)。」

「そしたらね、ある日、電話が掛かってきたのよ。阿倍野SOHOアートプロジェクトの事務局から。いったい何なのか分からなかったんだけど、その事務局は、大阪の阿倍野地区の活性化を計る目的で動いてたの。で、空いている物件に、関西で活動しているアーティストを招き入れる、いわゆる町興しみたいなものだったの。」

桃子

「凄いですね!!で、条件はどうな感じだったんですか?」

おばさん

「でしょ。あまりにも凄まじいタイミングでの電話。また、条件が、空いてる物件は、ほぼタダ同然で借りれるのよ。もちろん、敷金とかいらないの。今でも思うわ、ありえない現実!って。(笑)。棚からぼたもちとは、このことね(笑)。」

聡美

「おばさん、あたしたちを喜ばそうと思っての事だと思うけど。」

「ウソ、大げさは、ジャロに言うジャロ(笑)!」


桃子

「聡美、オヤジギャグ禁止ね(笑)。」

「それにしても、そんな事が実際にあるんですね?」

おばさん

「私も信じられなかったわ。でも、ブランドが有名になるまでに、こんな奇跡はバンバン起こったの。途中から麻痺しちゃって(笑)。なにが起こっても、そんなに驚かなくなったわね(笑)。」

「とにかく、引越しが出来るって、凄くホッとしたし、喜んだわ。でも、コレだけじゃ終わらないのが、引き寄せの猛者なのよ(笑)。」

聡美

「これ以上の奇跡が起きたんですか?」

おばさん

「うーん、奇跡と言うか、なんと言うか(笑)。」

夢の直営店

 

トクトクトクトク

聡美

「おばさん、ワインこれで最後です。次は、何を飲みますか?」

おばさん

「もちろん、ウィスキーね(笑)。」

桃子

「おばさま、で、引越しはどうなったんですか?」

おばさん

「あ、そうそう。普通だったら、紹介された空き物件の中から、イメージに合う物件を選んで、引越しして、一件落着よね?」

桃子

「そうですね、普通だったら。」

おばさん

「それがね、やっぱり彼女普通じゃなかったの(笑)。その空き物件を見に行く途中の商店街に、シャッターが閉まってる店舗があって、そこが凄く気になったの。もちろん、さびれてる、って、言っても商店街よ。それに、町興しプロジェクトの物件とは、全く関係ない物件。」

「なんでそれやねん!って、感じでしょ(笑)。」

聡美

「出た!おばさんの大阪弁(笑)。本当に大阪出身だったんですね(笑)。」

おばさん

「ごめんなさいね。大阪弁は出さないようにしてるのに、つい興奮して(笑)。」

聡美

「ハハ。確かに、関係ない物件に目が行く自体、おかしいですよね(笑)。」

おばさん

「そうなの。プロジェクト担当者に、無理を承知で、その物件を見たいって言って。プロジェクトと同じ地域だから、担当者は、その店舗の不動産管理会社を知っていたらしいの。結局、見るだけならって、中を見せてもらって。そしたら、そこ、ずっと前に閉店した、古い喫茶店だったの。それが彼女のツボに見事命中!(笑)そうなったら、もう止まらない!(笑)」

聡美

「おばさんの相方のデザイナーさんって、ちょっとイカれて。。あ、ちょっとユニークな方ですね(笑)。」

おばさん

「まあ、そうね(笑)。私みたいな普通の感覚ではないのは確か(笑)。」

「その喫茶店の造りが、中世ヨーロッパみたいな、趣のある素敵な内装だったの。一歩店に入ると大きくてゴージャスなシャンデリアと、目を見張る優雅な螺旋階段!本当に素晴らしい内装だった。」


桃子

「それは分かりますが、現実は引越し費用もなく、困り果てた所に、救いのオファーですよね?そんな状況で、なぜ、通常物件に関心がでたのかな?だって、お金を出せば良い物件はあるに決まってるじゃないですか。やっぱりちょっと、イカれて。。あ、ごめんなさい(笑)。」

おばさん

「桃子さんまで(笑)。でも、私達に理解できなくて当然よ(笑)。」

「彼女は、何かを知っていたのよ。この世の仕組みみたいなものを(笑)。」

聡美

「えっ?えっ?この世の仕組みってなんですか?」

おばさん

「さて、なんでしょう?(笑)」

「とにかく、物件を気に入った彼女は、その物件の家賃と敷金を聞き、驚いて、諦めたの。。って、なったら良かったんだけど、そのとても払えない金額を聞いても動じず、物件担当者に、分割払いを申し込んだのよ。なんと言って分割を頼んだと思う?」

桃子

「普通の人の私には、わかりません。」

聡美

「実家を担保に入れる!(笑)とかですか?」

おばさん

「絶対に有名になって成功しますから!だって(笑)」

「これね、もう超人の域よ(笑)。何を馬鹿げた事を!って思うじゃない?でも、この交渉で分割支払いがOKになり、この店舗に引っ越したのよ(笑)。」

聡美

「超人と言うか奇人と言うか(笑)。」

桃子

「素晴らしいですね。引き寄せの法則の達人です。」

おばさん

「私もそう思うわ。」

「えっと、小林さんの質問に答えてたのよね、どうやってステップアップしたのか?って。」

聡美

「あ、忘れてましたが、そうでした。」

おばさん

「結局、この引越しが、ステップアップに繋がったのよ。レトロビルではアトリエ機能だけ。でも、阿倍野の元喫茶店は、立派な直営店になったの。地下1階地上2階の小さな1棟貸しのビルだったの。地下と1階が店舗、2階がアトリエ。アトリエで作った服をすぐ階下のショップに並べて販売するのが彼女の夢だったのよ。」

聡美

「夢を叶えるスペシャリスト!」

桃子

「おばさま、店舗の内装費って結構かかりますよね?どうやって費用を工面したんですか?」

おばさま

「さすが桃子さんね、鋭いわ。もちろん内装費なんてないから、自分たちでペンキ塗ったりして、内装を完成させてのよ。もう大変だった(笑)。昼間は営業で外回り、夜は店の内装作業。ハケを持ったまま力尽きて、その場で寝る。目を覚ましたらペンキ塗る、みたいな(笑)。もちろん、休日とかある訳ないし、毎日泊り込みの作業が続いたわね。」

聡美

「あたしには絶対ムリです。毎日、お風呂入りたいし。」

おばさん

「近くに銭湯があったわよ。(笑)。でもね、楽しかったのよ、毎日が。だから出来たのね。」

「で、やっとお店が完成して、オープンしたんだけど、お客さんはゼロ。お店に誰も入ってこなかったの。よく考えたら、何の宣伝もしていないし、店自体にも問題があったからなの。」

聡美

「自分たちで作ったお店なのに、問題ってなんですか?」

おばさん

「それはね。。」

 

 

やりたい事をやる

 

パチッ!

ポリポリポリ

聡美

「このピスタチオ美味しい!ウィスキーに合いますね。」

おばさま

「そうね、最高の組み合わせ♪」

桃子

「おばさま、お店の問題って?」

おばさん

「実は、店舗のデザイン自体が、お客様を拒否していたの。」

聡美

「えっ?店舗のデザインが原因?」

おばさん

「そうなの。彼女がデザインした店舗が、問題の種だったの。なぜなら、お店の大切な扉が、扉に見えなかったの(笑)。鉄格子をイメージした扉で、本物の鉄を使って、友人のアーティストに作ってもらった重い扉。外に面しているウィンドウも喫茶店のまま使ったので、スモークが入ってて中が見えないし。」

「お客さんから見たら、どこから入っていいのか全く分からない店だったの(笑)。たまに重い扉を開けて入って来る人も居たけど、中は、床も壁もすべて真っ赤!天井には空の絵が描かれていてね。洋服屋なのに、照明はシャンデリアだけで薄暗いの(笑)。入ってきた人も、逃げるように出て行ったわ(笑)。」

聡美

「では、洋服屋さんとしては、間違った内装で欠陥店舗なんですね?」

おばさん

「そうね、まったくお客さんが入って来なかったからねぇ。。」

「なーんてね(笑)。実は、それも彼女の計算通りなの。通常の店舗のようにお客様に入りやすい店ではなく、ワザと入りにくい店にして、インパクトを与えたのよ。ただ、確かにインパクトが強すぎて、ホントに誰も来なかった(笑)。」

聡美

「計算通りだが、計算し過ぎ?(笑)」

おばさん

「そうね(笑)、それと宣伝しなさ過ぎ(笑)。ま、宣伝に使うお金なんてなかったけどね(笑)。」

桃子

「でも、当時は笑い話で済まないですよね?どうされたんですか?」

おばさん

「ご指摘通り。もちろん当時、私は焦ったわ。どうしよう?って。でも、相変わらず彼女は、大丈夫、何とかなるから!って(笑)。

聡美

「でも、今回ばかりは無理じゃないですか?だって、宣伝費もないのに、突然売り上げを上げる方法なんてないですよね?」

おばさん

「そうなの。だから私の胃は、キリキリ痛んでたのよ(笑)。」

聡美

「おばさんの胃に同情します(笑)。」

おばさん

「で、ある日、1本の電話があってね、それが、東京の有名なファッション誌の編集部からだったの。そう、取材の申し込みだったの!」

聡美

「ほんとですか?」

おばさん

「もう、天にも昇る気持ちだったわ!だって、有名な影響力のある雑誌に掲載されるんですもの、無料で(笑)。」

聡美

「おばさん、ジャロの話はしましたよね?ウソ、大げさは、やめて下さいね(笑)。」

おばさん

「本当にあった話よ。笑っちゃうでしょ(笑)。」

桃子

「と、言うことは、その雑誌掲載で、お客さんが入ってきたんですか?」

おばさん

「はい、その通りよ。最初は恐る恐る入ってきてくれたわ。そして、お客さんがお客さんを呼んで、そう、口コミでね。すこしづつ、売れるようになってきたの。」

「そうなると、鉄格子の扉や独特の世界観の内装なんかが、見事に生きてきたのよね。すべて彼女の計算通りになったの。」

聡美

「最初、計算し過ぎで、失敗に見えたけど。雑誌掲載を引き寄せて、元の計算通りに戻ったんですね。」

「あ、そうか、雑誌掲載さえ、計算通りなのか。。あー、計算し過ぎて、こんがらがってきた(笑)。とにかく、恐るべし引き寄せ効果(笑)。」

桃子

「目の前の現実に一喜一憂しないで、出来事の良い面をみて、宇宙を信頼しきってる。お手本のような引き寄せです。私、お話を聞いてるだけで感動しました。」

聡美

「おばさんのお話、聞けば聞くほど、奇跡としか表現できない出来事の連続ですね。」

おばさん

「そうねぇ。本当にあったのかしらね(笑)。」

聡美

「おばさん、店が売れ出して、次は何が起こったんですか?」

おばさん

「売れた、って言っても、家賃を支払って、みんなで自炊して、食べていくのが精一杯。ギリギリの状態よ。まだ、給料だってまともに出せてないんだから(笑)。毎日、昼ゴハンと晩ゴハンを当番制で作って食べてたの。」

聡美

「合宿みたいですね(笑)。魚肉ソーセージのおかずですか?(笑)」

おばさん

「たまに、普通のソーセージも食べれたわ(笑)。でも、少しはマシな生活になってきたのよ。卸売りの方も5、6店舗は買ってくれるようになってきたし。そしたら、彼女、次の目標を掲げたのよ。それが、また、常識では考えられない事だったの(笑)。」

聡美

「きゃー、また事件だ!!(笑)」

 

初のオンリーショー

 

パチッ!

おばさん

「電気も消したし、そろそろ寝ましょうかね。」

聡美

「おばさん、蛇の生殺しって言葉ご存知ですか(笑)?ここで話が終わったら、あたし、絶対眠れないです。」

桃子

「聡美の言う通りです。こうやって川の字で寝床に入りながら、次の目標の話をぜひ聞かせてください、おばさま。」

おばさま

「では横になりながらで、ごめんなさいね。なんだか修学旅行を思い出すわねぇ、懐かしいわぁ。」

桃子

「そうですね、眠るのがもったいないので、朝までおしゃべりしたのを思い出します。懐かしいなぁ。」

聡美

「あたしは、男子の部屋に行って話してたら、先生に見つかって怒られたのを思い出す。(笑)

おばさん

「小林さんらしいわねぇ(笑)。」

「さっきの続きね。お店が少しづつ売り上げを上げるようになってきた所で、彼女は新たな目標を掲げたところまでだったわね。」

聡美

「そうです。いったい今度は、何をしようとしたんですか?」

おばさん

「単独のファッションショーを開催する!って、宣言したのよ(笑)。」

聡美

「えっ?やっとお店が軌道に乗りかけて来たところで?やっぱり、少し、イカれ。。あ、変わった方だったんですね(笑)。」

おばさん

「ハハハ。そうね、彼女に常識なんて通用しないのよ。なんせ、やりたい事をやる!!が、信条だから(笑)。」

桃子

「さっきからお金の話ばかりして、ちょっとイヤなんですが。でも、ファッションショーってお金掛かりますよね?その費用はどうするつもりだったんですか?」

おばさん

「そうね、お金は掛かるわねぇ。ただ、この時は初めてのオンリーショーだし、お金をかけないで出来る方法を模索しながらやったの。もちろん、合同でのファッションショーは、大阪コレクションとかは経験してたんだけど。」

聡美

「じゃ、初めて自分たちだけで行う、ファッションショーだったんですね。なんだかワクワクしちゃう!」

おばさん

「そうね、1番ワクワクしていたのは彼女よ。すごく張り切って作品を創っていたのを思い出すわ。」

「ま、その時も、引き寄せは多大な威力を発揮したわね。まずは、ショー会場選び。お店の裏に、閉鎖したゴルフ練習場があったの。彼女は以前から、その場所が気になっていて。そこは町興しプロジェクトが所有していたので、下見に行ったの。見た瞬間、彼女は、ここでやる!って。交渉してみたら、無料で貸して頂ける事になったの。」

聡美

「もう、ジャロに言う気力もないです(笑)。そんなトントン拍子で決まる事、普通はないですよね、それも無料で。でも、あたしも何だか麻痺してきました(笑)。そんなに驚かなくなってきたんだもん(笑)。」

おばさん

「そうでしょ(笑)。」

「場所と共にお金が掛かるのが、モデルなの。それも知り合いのモデルエージェントの方に事情をお願いしたら、快く協力してくれたの。モデルさんに、お洋服をプレゼントする条件で出演してくれたの、もちろん無料で(笑)。」

聡美

「ふーん(笑)。」

おばさん

「もう彼女の引き寄せは止まらない!(笑)。照明も大切な演出要素。それも、友人の電気屋さんが、工事現場で使う強力ライトを工夫して設置してくたの。それが、逆にすごく斬新でカッコよかったのよ~、その友人のセンスね。」

聡美

「へー(笑)。」

おばさん

「あと、ヘアメイク。これも友人が一役買って出てくれたの。後に海外でも活躍する、有名なヘアメイクアーティストになるんだけど。今考えると、なんて贅沢な事なんでしょう。」

聡美

「ほう(笑)。」

おばさん

「最後、演出ね。演出家の良し悪しでショーの出来が、大きく左右されるの。以前、大阪コレクションに出た時お世話になった、東京の売れっ子演出家が、たまたまその日、大阪に出張してると言うことで、手伝ってくれることになったの。」

聡美

「はあ(笑)。」

桃子

「おばさま、もしかして、その方たちのギャラは。。」

おばさん

「桃子さん、勘がいいわね(笑)。そう、すべて無料でやってもらったの。こんな奇跡を彼女は平気で引き寄せるのよ、だんだん驚かなくなるのが分かるでしょ?(笑)」

聡美

「はい、まったく驚きません(笑)。 」

桃子

「やりたい事をやる!って決めても、予算がなければ諦めるのが常識。その常識を軽々しく飛び越えて、やりたい事を実現させる。なんて人なんだろう。憧れます。」

おばさん

「でも、1つだけ穴があったのよ。それはね。。」

 

ジェットコースターな日々

 

パチッ!

おもむろに立ち上がり、電気のスイッチを点けた、聡美。

聡美

「うー、寝てられない、おやじ!もう1杯!」

桃子

「ちょっと聡美、飲みすぎよ(笑)。」

聡美

「これが、飲めずにいられるか!ってんだ!(笑)」

プシュ!
聡美

「おばさん、早く続き、お願いします!」

おばさん

「はいはい。でね、その穴って言うのが、お決まりの。。」

聡美

「わかった!宣伝だ!おばさん、そのショーに、ファッション関係者とか、雑誌を呼んでなかったんじゃないですか?」

おばさん

「いい線いってるわね、小林さん。ほぼ正解!穴があったのは、集客なの。プレス、バイヤーなど関係者や雑誌媒体は、色々調べて勝手に招待状を送ったわ。でも、それで精一杯だったの。」

桃子

「おばさま、普通のファッションショーは、プレス、バイヤーに見せるもの、って、おっしゃってましたよね?他に集客って?」

おばさん

「よく覚えていたわね、桃子さん。そう、本来はそれでいいのよ。でも、私達全員が、どこかで沢山の人に見てもらいたい!って、欲求があったのよ、最初から。だから、木下サーカスとのショーにつながったんでしょうね。とにかく、場所がゴルフ練習場だから広いし。お客さんが少なかったら盛り上がらないし、盛り上がらないのは、大阪人として許せないから(笑)。」

聡美

「盛り上がらないのが許せない!って、凄いですね、大阪魂!笑」

おばさん

「そういえば、この最初のショーから、一般のお客さんに見ていただくのは、当たり前の感覚だったかも。最初から、ショーはお客さんを意識していたんで、集客してなかった事に不安があったんだね。ショーが始まるまで、心配で心配で(笑)。」

聡美

「で、実際どうだったんですか?」

おばさん

「前日にチラシを作って、当日、商店街で配ったりもしたねぇ(笑)。誰も受け取ってもらえなったけど(笑)。でも、ショーの開始2時間前から、入口にお客さんが並びだしたの!そしたら、あれよあれよと言う間に、どんどん列が長くなってきて、開場前には、列が表の商店街まで続いたわ。その状況を見てビックリしたのを覚えてる。夢でも見てるかと思ったわ。」

聡美

「すごいですね、集客していないのに。なぜ、そんなに集まったんですか?」

おばさん

「推測よ。私達のブランドは、当時アバンギャルドって呼ばれているジャンルで、ターゲットもファッションに敏感な若者だった。そういう人種って嗅覚が鋭いの。ファッションの専門学生だったり、美容師だったり、メディアやファッション業界だったりね。雑誌に載ったのも大きかったし、ネットのない時代は口コミが凄いのよ。そんな理由が重なっての集客だったと思うけど、1番の理由は、その人達を動かすエネルギーを発してた、彼女よ。」

桃子

「そうですね。引き寄せの法則では、本人の出してる波動に、近い波動の人が引き寄せられる。おばさまの相方さんが、引き寄せを知っているので、あえて、意識して波動を出して、お客さんを引き寄せたんでしょうね。それにしても見事な引き寄せです。」

聡美

「では、初めてのファッションショーも大成功に終わって、おばさんもホッとしたんでしょうね?」

おばさん

「そう。肩の荷が下りたというか(笑)。ようやく、商売の方に集中出来るかなって。この頃から、関西中心に飛び込み営業を強化していたのよ。本来、有名になったら作るセカンドブランドを、有名なる前に作ってもらったの(笑)。」

「知名度が無いから、とにかく値段設定を下げて、買いやすいセカンドブランドを売り込んだわ。少しづつ、展示会をしたら、お客さんが来てくれるようになって。」

聡美

「へえ。ファッションって、華やかな世界と思ってましたが、営業は地味な世界なんですね。」

おばさん

「そうね、傍から見てるより、アパレルは地味よ。ま、ようやく蒔いた種の芽が出るかなって感じだったの。そしたらね、また、次なる野望が(笑)。」

聡美

「でた(笑)!もう驚きません(笑)。で、何ですか?」

おばさん

「東京コレクションに参加よ。」

聡美

「む、ちょっと驚いてしまった(笑)。素人で良く分からないですが、時期的に、ちょっと早いんじゃないかと思ってしまいました。」

桃子

「私、嫌われていいです(笑)。お金の問題はどうするんですか?」

おばさん

「2人とも正論よ(笑)。時期も早いし、時間もない。お金もない。それに、東京コレクションに出る為のコネもない。ないないづくしよ(笑)。でも、彼女は本気。私が正論で止めても、いつも通り、全く動じず、大丈夫、何とかなる!って(笑)。」

桃子

「自分を完全に信じてるし、人生を信じているんですね。本心から信じたものは、必ず達成されるのは、世の常です。本当に素晴らしい方です。」

聡美

「あたしは、そんなに攻めの人生で、疲れないのかなって、心配します。あたしには到底無理です。」

おばさん

「私も今思えば、よくやってたなって思うわ。でも、そうね、例えるなら、毎日ジェットコースターに乗ってる感覚だったの。怖いし、不安だし、安定しないし、でも、疾走感があって、めっちゃめちゃ楽しいの。1つ目標を達成したら、爽快感もハンパないし。」

桃子

「なんだか、私、その感じ、分かる気がします。生きてる!って、感じですね。」

おばさん

「そうなの。毎日アドレナリン出まくってたわ(笑)。」

聡美

「あたしとは真逆の人生。じゃ、東京コレクションもバッチリ成功!だったんですか?」

おばさん

「それが、大事件が起きて、コレクションどころじゃなくなったのよ。」

聡美

「え?何が起こったんですか?」

おばさん

「それは、明日、話すわ。そろそろ寝ましょう。」

桃子

「そうですね、少し眠っておきましょう。おやすみなさい。」

おばさん 聡美

「おやすみなさい。」

大事件勃発

 

ガラガラガラ~

女将

「ありがとうございました。いってらっしゃいませ。」

全員

「お世話になりました。ありがとうございました。」

聡美

「朝から温泉入って、美味しい朝食を頂いて、ビールまで飲んで。最高の気分!!楽しかったなぁ~」

おばさん

「私も最高の気分よ。小林さん、桃子さん、本当にありがとう。」

聡美

「やだなぁ、おばさん、かしこまって(笑)。」

桃子

「そうですよ、おばさまのお話で楽しませてもらったのは、私達なんですから。」

「ちょっと、河原までお散歩しましょうよ。」


聡美

「おばさん、ゴルフ練習場でのショー自体は、どうだったんですか?」

おばさん

「あ、言ってなかったわね。えっと、たくさんのお客さんが集まってくれて、強力な助っ人さん達のお陰で、大盛況だったわ。」

「このショーは一生忘れられないわね。すべて真っ赤なワンピースだけの構成で、25ルックス。音楽は、私の学校の先輩に独唱でアベマリアを歌ってもらったの。ゴルフ場の緑に赤のドレスが映えて、圧巻だったわ。」

桃子

「お話だけで素晴らしさが伝わってきます。引き寄せのパワーも凄いけど、クリエーションの質の高さも成功の大きな原因ですね。見たかったなぁ。」

おばさん

「そう、そのクリエーションも、彼女は夢とかインスピレーションから得る事が多かったみたいなの。」

桃子

「完全に、スピリチャルな方なんだ、納得です。」

聡美

「スピリチャルって?」

桃子

「聡美、それは後々じっくり説明するから、ちょっと待ってね。今は、引き寄せの法則に集中しましょ。」

聡美

「了解!ティーチャー!」

「おばさん、大事件、早く教えてください!」

桃子

「ぼちぼち、駅に向かわないと。その話は、ロマンスカーの中にしましょ。」


聡美

「すいませ~ん。ビール3つとお弁当3つ下さい。」

車内販売員

「はーい、ありがとうございます。」

聡美

「では、カンパーイ!」

おばさん 桃子

「カンパーイ!」

聡美

「さ、おばさん、大事件、お話してください、昨日からずっと気になってたんです。」

おばさん

「本当に嬉しいわ。こんなに楽しんで聞いてもらえて。ありがとう。」

「それでね、さあ、目指せ、東京コレクション!!で、スタッフ一致団結で良いムードだったのよ。そしたら、ある日、電話が鳴ったの。で、スタッフが出て、○○商事さんからで、責任者が出るようにとの事で、私が電話を代わったの。」

聡美

「なんだか嫌な予感がします。」

おばさん

「そうなの。私が出るなり、『お宅、○○○と言うブランド名を使ってますか?』って、聞くので、もちろん、使ってますが、何か?って聞いたの。そしたら、『それ、ウチの商標です。今後一切使わないで下さい。使用を中止しない場合は、法的手段を取らせてもらいます。』って、言うのよ。何が何だかチンプンカンプンだったわ(笑)。」

桃子

「え、おばさま、商標登録をしないで、ブランド名を使っていたんですか?」

おばさん

「そうなのよ。若さで突っ走ってきただけで、商標の意味すら知らず、ブランド商売をしていたのよ。たぶん雑誌に載ったり、コレクションを成功させて新聞とかにも載ったから、目についたんでしょうね。」

聡美

「あたし、商標って良く分かってないですけど、とにかく、ブランド名が使えなくなるって事ですか?」

おばさん

「そうなの。せっかく知名度も少しあがってきて、さあ、これからだ!って時に。今までが、何もかも上手くいっていたから尚更よ。この事件は大ショックだった!すぐに説明したんだけど、さすがの彼女も落ち込んでいたわ。」

桃子

「それは相当のショックですよね。ブランド名が使えなくなるということは、今まで積み上げてきたものが、全てなくなるって事ですものね。」

「私からしたら、商標を取らずにブランドを始めている事の方が驚きです。本当に何も知らないまま、若さと勢いだけで、ブランドビジネスをスタートさせたのが良く分かります。」

聡美

「商標って、そんなに大事なものなんだ。知らなかったなぁ。で、どうする事にしたんですか?」

おばさん

「私達もまったく知らなかったから、すぐ、図書館に行って商標について調べたら、先方の言う事が正論。やっと私達の間違いに気づいたの。どうする事も出来ないわね、ブランド名を諦めるしかないのよ。」

聡美

「さぞかし、悔しかったでしょうね。あたしも、めっちゃ悔しいです!」

おばさん

「ありがとう。私、もしかしたら、彼女より悔しかったかも。せっかくブランド名を売る為に必死でやってきて、ようやく地方のバイヤーにも少しは名前を知られるようになってきた所なのよ。また最初からやり直しかと思うと、ゾッとしたし、大きな不安に襲われたの。」

聡美

「どんな不安なんですか?」

おばさん

「ブランド名を変えるって言ったら、卸先が取引してくれなくなるのが怖かったの。ファッションビジネスって、ブランド名が信頼の証なの。お客様はブランドを認知して買っているのよ。そのブランド名を変えるなら仕入れない!ってのが、この世界の常識。」

聡美

「確かに、あたしだってお気に入りのブランドはあるけど、違う名前になってたら買わないだろうなぁ」

おばさん

「それって当たり前よね。だから心配だったの。ま、直営店は、店を信頼してくれてるから、まだ安心だけどね。」

「あと、洋服につけるネームや下げ札、品質表示、社判に名刺、ブランド名が入ってるものは、何もかもがパーなのよ。そう言うのって、コストダウンさせる為に結構な枚数作ってるから、費用面でも最悪の出来事だったのよ。」

聡美

「なるほど。ブランド名を変えるって、大変なことなのが良く分かりました。」

おばさん

「とにかく、彼女と今後、どうしようか話し合ったのよ。でも、どうしようもないから、新しいブランド名を考えるしか道はないわよね。」

桃子

「相当なリスクですね。」

おばさん

「それ考えると、私は足がすくんで動けなかった。」

「でも、彼女は違っていたのよ。すぐに、次の新しいブランド名を楽しそうに考え出したの。本当に切り替えが早かったのを覚えてる。」

聡美

「え?その方、ちょっとイカれて。。あ、楽天的なんですね(笑)。」

桃子

「聡美、そこは違うわ。彼女は、目の前に現れた、決して良くない現実を、良い面から見たのよ。ほら、第2ステージを思い出して!」

聡美

「あ、物事の良い面を見る!か。え、じゃ、その方は、そんな最悪の現実の良い面を見ていたって事なの?ウソウソ、無理でしょ、そんな事。」

おばさん

「桃子さんの言う通りよ。彼女はその最悪な場面でも、出来事の良い面を見ていたのよ。」

聡美

「おばさん、さすがにそれは納得できません。だって、おばさんも言ったじゃないですか。ブランドの信用がなくなり、費用面でも最悪だって。それのどこに良い面があるんですか?」

おばさん

「そうよね、普通はそう思うわよね。。」

 

 

 

 

ブランドの危機と逆転の発想

 

ガタンゴトンガタンゴトン

聡美

「この電車が新宿に着いたら、楽しい旅行も終わりかぁ。さびしいなぁ。」

桃子

「そうね、楽しいことは、あっと言う間ね。」

聡美

「おばさん、ブランドの信用がなくなり、費用面でも打撃を受けた時、彼女は、その状況のどんな良い面をみたのですか?」

おばさん

「ブランドの危機よね。」

「この危機って漢字を思い出してみて。危機の危はピンチの事よね。で、機はチャンス。彼女は元々、ピンチはチャンスだと思ってるの。」

聡美

「なるほど。確かに、危機って、ピンチとチャンスだ。だから、ピンチをチャンスだと思ってる?イカれてる(笑)?」

おばさん

「私の説明が足らないわね(笑)。えっと、次の目標が、東京コレクションよね。今までは大阪での活動だったけど、次からは東京進出、全国区よ!だけど、今のブランドの名前は、他の会社が商標登録しているブランド名。と、言う事は、ありきたりの名前だとも言えるよね?」

聡美

「まあたしかに。」

おばさん

「せっかく東京進出なのに、ブランド名がありきたりじゃインパクトも与える事が出来ない。彼女は、この出来事を、神様からのプレゼントだと考えたの。ブランド名を斬新で衝撃的な名前に変えなさい!って、教えてくれたのだと、捉えたの。」

「さっきも言ったけど、ブランドの名前って、ブランドビジネスの肝。だから今が、ブランド名を変えるチャンスだと思ったのよ。」

聡美

「そっか。ブランドビジネスにおける、大切なブランドの名前。それをもう1度考えるチャンス!と、捉えたんですね。それなら、ガッテン、ガッテン(笑)!」

桃子

「起きた出来事。それを最悪と捉えて悩むんではなく、良い面を見て、チャンスにと捉える。今回の出来事は、まさしくお手本のような捉え方ですね。」

おばさん

「そうなの。この出来事、最初は全員が最悪!って思ったんだけど、後で考えてみると、本当にこの時期に、ブランド名を変更して良かったのよ。」

聡美

「どこが良かったんですか?」

おばさん

「まず第1に、彼女が考えた新しいブランド名が、本当にクールでカッコ良かったの。当時、世界中のブランドがやっていなかった、数字だけのブランド名。最初、私は猛反対したのよ(笑)。だって、読み方も分からないし、数字の羅列のブランドなんて、あり得なかった。覚えにくいし、イメージが伝わらないから。きっと、バイヤーは嫌がるだろうなって。もちろん、仲の良いジャーナリストの方やファッション関係者も全員猛反対!!」

「でも、いざやってみたら、斬新さが受けたのよね。逆に言うと、ブランド名を変更してなかったら、東京での成功は絶対になかった、っと言っていい。それぐらいのインパクトがあったの。」

桃子

「素晴らしい!としか言いようがないですね。本当に、最大のピンチを最大のチャンスに変えた。引き寄せの法則でも、起きる出来事は全て最良で最高!流れに身を任せる!って、教えがあるんですが、まさしくそれを実践していますね。」

おばさん

「本当にその通り。」

「あとね、ブランド名を変更して生じた費用面での問題も、この時期だから小額でよかったのよ。当時はキツかったけどね(笑)。もし、東京で売れてから、商標問題が発覚したら、損害賠償などの裁判に発展してたでしょうね。だから、今思えば、売れる前で良かったのよ。」

聡美

「今の話を聞いてると、○○商事さんの電話が、すごくラッキーな出来事に思えてきます。なんで、最悪な出来事だと思ったんでしょうね(笑)?」

桃子

「聡美が声を大に、最悪!って、言ってたよ(笑)。それにしても、おばさんの相方さん、凄いです。尊敬しちゃいます。私も1歩でもいいから、その方に近づきたいです。引き寄せの法則、最高ね。」

おばさん

「私も毎日が勉強だわ。本当に生きていて良かった。日々、勉強できるのが幸せ。」

聡美

「そしたら、その後、東京コレクションに参加出来たんですね?」

おばさん

「そうなの。ブランド名を変更って、トラブルを抱えながらも、新ブランドで東京コレクションを決行したの。そこまでの道のりが、またミラクルの連続で、大変だったの。」

聡美

「聞きたいです。それと、東京進出後の話も。」

おばさん

「そうね、また機会があればお話しするわよ。」

「桃子さん、もうすぐ到着かしら?」

桃子

「そうですね、あと少しです。それにしても、今回の旅行は、想い出に残る旅だったな。」

「そして、折角の縁で集まった3人だから、この関係を大切にしたいと思ってます。ですので、途中で言ってた、勉強会を定期的に開催したいんです。どうですか?」

聡美

「賛成!!えっと、毎週末なんてどうですか?」

おばさん

「私はいつでもいいわよ。若い人とお勉強できるなんて嬉しいし。」

桃子

「それでは、来週の週末から開始ね。場所とかは私が考えて連絡します。」

聡美

「楽しみ!!」

「あー、でも、旅も終わりね、なんだか悲しいな。明日から会社か。。憂鬱じゃのぉ。。」

桃子

「聡美、陽気な洗濯屋さんは、どこへ行ったの?」

聡美

「あ、やっちゃった。この旅行で引き寄せの事、忘れちゃったかも。帰ったら復習します、ティーチャー!!」

桃子

「聡美、自分の人生の事よ。自分で判断してね。でも、この旅行中、ずっと楽しかったから、これは最強の引き寄せ実践よ。きっと良い事がたくさん起こるわよ。」

聡美

「そうか、良い事がいっぱい起こるんだ。楽しみだなぁ~。」

車内アナウンス

「次は、新宿~、新宿、終点です。」

おばさん

「そろそろね。旅行も楽しかったけど、いつもの毎日も楽しいよね。人生トコトン楽しみましょう。」

「小林さん、桃子さん、今回は、本当にありがとう!!」

桃子 聡美

「こちらこそ、ありがとうございます!!」

 

 

さよなら吉川部長。こんにちは室井部長。

 

 

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聡美と桃子の引き寄せ物語
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